魚探徹底比較 ホンデックス611CN、ガーミンECHOMAP PLUS45CV その3(地図機能)/4回

 その1 大きさと価格
 その2 魚探性能
 その3 地図機能←今回のテーマ
 その4 画面、外部接続等とまとめ

 前回は、魚探性能について、比較しましたが、今回は、地図機能について比較してみたいと思います。→ヒメマス釣りで使う魚群探知機はこちら

4 地図機能

 両魚探ともにプロッター機能を持っており、GPSによって釣りポイントの位置を記録したり、そこまでナビゲートしたりできます。

(1)使える地図

 611CNは、事前に1/25000の海図や全国湖沼図が内臓されており、新規に設定したりしなくても、そのまま使うことができます。等深線の間隔は1mとなっています。
 
 桧原湖の湖沼図については、昭和42年に作られた古い図がそのまま入っています。昨年自分で走って作ってみた湖底図と見比べてみるとかなり違いがあり、そのまま信用すると、とんでもない地点で釣りをすることになるかもしれません

 昨年、ガーミンの魚探を導入するまでは、私もこの湖底図をずっと使っていましたが、なんだか違うなと言う感覚は常にありました。

 写真は、桧原湖の月島南の湖底図について、両魚探画面に映してみたものです。かなりの違いがあることがわかると思います。

 45CVには、大雑把な世界大陸図があらかじめ内蔵されています。これに無償で日本海岸線+湖岸線図がダウンロードできますが、港境界ラインと漁業エリアのみで、肝心の等深線は入っていません。

 こちらは、自分で作成するか、ダウンロード/コピーあるいは購入して使う必要があります。自作では、船に振動子を積んで、釣りをする海域を走ってクイックドロー機能を使い、地図を自動生成させなくてはなりません。

 他にガーミンでは、ユーザーの作成した地図を共有できるサイト(ガーミンクイックドローコミュニティ写真画面参照)があって、そちらに登録すれば、すでにユーザーがUPした地図をダウンロードすることが可能です。

 裏磐梯の湖沼については、全てダウンロード可能です。おそらくバス釣りをしている方がUPしたのであろうと推測できます。ダウンロードしていないので、自作と同等の精度(30cm間隔)を持っているかはわかりません。

 自分で作成した地図をUPすることには賛否両論あろうかと思いますが、ダウンロード可能なのは、とても便利です。日本沿岸については、まだまだUPされている地図は少ないようです。

 私が作成した桧原湖北半部の地図をダウンロード可能としました。

→ガーミンクイックドローコミュニティー

(2)ポイント設定

 各魚探ともに、魚がいたポイントなどを記録することができます。
 611CNでは、合計1000のポイントを登録可能で、地図上に示すアイコンでは、10種類7色のアイコンが設定可能です。ポイントの名称は、1つのアイコンのみに1~99の名称が割り振られます。文字は使用できず、ポイントに任意の名称を付けることはできません。

 45CVでは、合計5000ポイントを登録可能で、地図上に示すアイコンは、95種類のアイコンが設定可能です。英数字の入力が可能となっており、ポイント名を付けたり、簡単なコメントを記録したりすることができます。私は、釣行日・匹数を入力しています。

(3)航跡機能

 両機種ともに自船が走ったルートを航跡として保存することが可能です。

 611CNでは、16000の点を使った航跡を保存可能で、点の間隔や測定時間を設定することもできます。

 45CVでは、自走すると自動で航跡が記録される設定ができ、50,000ポイント、50航跡が保存可能となっています。地図上で航跡にポインタを乗せると、その航跡の日時が表示されます。航跡は、釣りをする場面に応じて、表示・非表示を切り替えて使うと使いやすいです。

(4)ナビゲーション機能

 611CNでは、1~99の名称が割り振られたアイコンの場所と設定した出航地のみに、ナビゲート可能です。ナビゲート方向は、直線距離でのナビゲートのみとなっています。ポイントや出航地選定は、ボタンから行います。

 45CVでは、全てのポイントにナビゲート可能です。ポイントを画面一覧から選択して設定する方法と地図上から設定する方法の両方が可能です。

 地図を見ながら、こちらに行きたいと指定できるのはとても便利な機能だと思います。また、直線距離でのナビゲートだけでなく、ルートを作成してのナビゲートも可能です。

(5)作図機能(クイックドロー)

 (1)の項目でも紹介しましたが、こちらは、45CVのみに備わった機能です。この機能がガーミン魚探の大きな特徴で、他のECHOMAPシリーズにも備わっています。

 自作した地図は、30cm間隔の等深線が引かれ、かなり詳しい地形がわかるようになります。ただ、45CVはSV(サイドビュー)機能を持っておらず、SV対応振動子が使えないので、効率性が劣るかも知れません。

 この機種は、32GBまでのマイクロSDカードに対応したカードスロット(写真)があるので、他の機器で作成した地図をそのままコピーして使うことができます。

 私は95SVで作成した地図をマイクロSDカードにコピーして、45CVで使っています。

→その4 画面、外部接続等とまとめ

2 件のコメント

    • 森本さん、はじめまして

      等深線は、ガーミンのクイックドローコミュニティからコピーして使うことができます。

      私の作成途中のものは、秋に完成させてから、こちらで告知し、ダウンロード可能としたいと思っています。

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