「氷上釣り」が楽しすぎる、4つの理由

 30年来、楽しくてたまらない「氷上わかさぎ釣り」。

 他の釣り、船でのマダイ釣りヒラメ釣りカレイ釣り、防波堤のクロダイ釣りハゼ釣り渓流釣りカヤックでのヒメマス釣りといろいろなジャンルの釣りをしていますが、やはり「氷上釣り」は別格です。

 他の釣りに完全に浮気することなく、シーズン中はせっせと氷上通いを続けてしまいます。

 どうして、こんなにはまってしまうのか、「あーでもない、こーでもない」と考えてみました。基本的にテント釣行を前提に考えていますので、業者さんの小屋やドーム船を利用している方は、また違った感想を抱くかもしれません。

1 シチュエーションが楽しすぎる。

 一言でいうと「自分でシチュエーションを作り出し、それを味わう楽しさ」でしょうか。より多くのわかさぎを釣り上げようとすると、山たてや魚群探知機、GPSを駆使して、ポイントを見つけ出す必要があります。

 その試行錯誤していく過程が、また楽しいものだと思います。魚探に入っている湖底図とにらめっこしながら、誰にも知られていないポイントを自分の力で見つけ出し、実際に多くの魚を釣り上げる。これはまた格別です。

 氷上釣りをする場所もまた楽しすぎる場所です。きれいな空気、真っ白な山の景色、日常では見られないような風景を眺めることができます。運がいいとダイヤモンドダストなどの幻想的な風景に出会えます。

 その中にテントを設営して、暖房を焚くと、中はとてもやさしく暖かな空間に仕上がります。

 外が氷点下の吹雪の時も、中はヌクヌク、この安心した感じ、何かに似ていると感じていました。考えてみると、おそらく胎内の感じに近いのかもしれません。

2 使う道具が楽しすぎる。

 船の釣りや防波堤の釣りと比べて、小屋やドーム船での釣りを除き、テントやアイスドリル、暖房器具、果てはスノーモービルまで、使う道具たちが楽しすぎです。それぞれの道具には様々な選択肢があるし、改良・改造して使うこともできます。

 おそらく、釣り竿、仕掛け、クーラーボックスだけを持っていく他の釣りとは決定的に違う部分だと思います。

 また、椅子や竿台から穂先まで、自作できる道具もかなりの数があります。写真は私のテントの1つで、大漁を祈願して裾に自作のわかさぎシールを貼っています。

 スノーモービルは、11年前から使っていますが、釣りの景色が全く変わってしまう程素晴らしい道具です。

 最初に20年近く前に作られた古いヤマハのモービルに乗っていたのですが、2016年にSki-Dooの(TundraLT 600Ace)に乗り換えました。

 ホームの桧原湖は、シーズンになると広大で平らな湖面全てが滑走可能となり、5km以上離れた湖畔のラーメン屋まで湖上をひとっ飛びで行って、美味しいラーメンを食べたりもできます。

3 アタリが楽しすぎる。

 これも他の釣りと決定的に違う部分です。穂先に出るアタリは、はっきり分かるものもありますが、極わずかな動きや何となくの雰囲気だけのことも多々あります。

 この微妙なアタリにアワセて魚を掛けた時が、至福の瞬間です。
<参考>わかさぎのアタリ(私のYou tubeチャンネル)

 おそらく、これは日本人の特性に根ざすものだと思われます。元来、日本人はほんの少しの物事の違いに敏感で、それを貴ぶ文化を持っていました。それを表す言葉に「わずかな」「かすかな」「ほのかな」「ちょっとした」「微妙な」など多くの語彙があることからも分かると思います。

 わかさぎ釣りのアタリは、まさにこのど真ん中にあたるもので、それゆえ、楽しいと感じてしまうものだと思います。

 これと関連して、アタリに対してシビアなアワセをくれてやらないと釣れない魚であることも楽しさの一つだと思います。この釣りは、他の釣りと比べて、上手と下手の違いがものすごく出る釣りだと思います。

 2倍、3倍はあたり前、釣果に5倍以上の差が出ることもままあります。

 釣行を重ねて、修行をすれば上達を実感できます。ただ、最頂上の名人クラスになると誰でも到達できるものではなく、持って生まれた素質そのものがものを言うのだなと最近感じています。

 写真は、シーズン桧原湖で1日平均500匹以上を上げる釣り仲間の花丸名人です。
 →花丸さんのの半農半漁のHP

4 わかさぎが美味しすぎる

 釣ったわかさぎは、とても美味しく、それを色々な料理にしていただくのも楽しいです。

 一番ポピュラーな空揚げは、やはり揚げたてが美味しく、住んでいる水によってもわかさぎの味が変わってきます。

 桧原湖はとても、水のきれいな湖で、ほのかに甘いわかさぎは絶品だと思います。

 他にも、南蛮漬け、焼き干し(写真)、燻製など色々な料理を楽しめます。

5 まとめ

 このように様々な楽しみ方が出来る釣りは、氷上釣り以外にないかもしれません。

 年に数度しか来れない遠方の方や、小さなお子さんと楽しみたい方などには、桧原湖で私がお世話になっている森のうたさん(写真)など地元の業者さんの小屋やドーム船などへの釣行をおすすめします。

 Myテントを持ち込んで釣りをするようになると、また、景色が一変します。

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