打ち込み式アイスピトン-おすすめの氷上釣り道具2-

 20年以上前、真氷だけのほとんど雪が積もっていない湖で氷上釣りをやった頃から、打ち込み式アイスピトンは重宝しています。

 本州高地にある赤城大沼松原湖立岩湖など真氷の厚い氷結湖では、現在でも便利に使える道具だと思います。

 2019年1月に赤城大沼でテストしてみましたが、強風に全く問題なくテントを固定できました。

 桧原湖は雪交じりの氷なので、残念ながら効き目は今一つで、最近の釣行では出番の少ない道具となっています。

 クライマーからは、イボイノシシの愛称で親しまれ、昔はモチヅキと言う日本のメーカーでも生産しており、比較的手に入れやすかったのですが、少し前に海外品だけになったようで、価格もその分高騰しているようです。
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 本来の使い方は、クライマーがアイスクライミングで、ロープを掛けるために氷に打ち込む道具で、命を預けられる性能を持ったものです。

 使い方は至って簡単、氷に打ち込むだけです。これだけで、先ずもって抜けることはありません。

 ただ、晴天だと本体が太陽光で熱せられ、周囲が緩んでくることがあります。そこで、打ち込んだアイスピトンの上に、ドリルで穴を開けた時に出た氷や雪などを乗せて、太陽光が直接あたらないようにすると万全です。

 昔、氷結湖で大風の時、これが効きすぎて風に負けたテントが裂けてしまった事がありました。テント自体が一番風に弱い4角テントであったことも悪かったようですが、その効き目に改めて驚嘆させられました。

 6角テントでも4カ所位固定すれば、簡単に動かないと思います。ホームセンターで売っている本体に凹凸があるペグも同じような機能を持ってると思われますが、凹凸が浅く、このピトンよりは効きが悪いと思われます。

 私の北米キューブ型テントも、真氷の時はこのペグを使って固定します。風上に2本打てば、まず大丈夫です。

 価格が高いことを別にして、この道具の欠点は、利点の真逆で、頭まで完全に打ち込んでしまうと抜くのがえらく難しいことです。クライマーの間では、打ったのはいいが抜ききれず、よく残置してしまうピトンとして知られているようです。

 基本的にハンマーで叩いて回転させて抜くことが出来ますので、根気よく回転させて抜くしかないと思います。

 氷結湖では、テントの固定が難しいので、体重でテントを押さえるカタツムリ型テントが主流だと思いますが、このピトンを使えば、快適なテント釣行も夢ではないと思われます。

 昔よく釣りに行った飯舘村岩部ダムが、このピトンが良く効く氷結湖でした。

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