マダイ釣りは、ヒラメ釣りよりも少し早く、13年位やっています。最近は福島県沖でもジギングでマダイを狙うことが多いようですが、当時は、日本海方面まで行かないと上がらない魚でした。
1 場所
専ら、新潟県寺泊港に行っています。寺泊港には、たくさんの釣船がありますが、ずっと乗っているのは、第一ゆたか丸です。
→ゆたか丸のHP
福島からは、磐越道を新潟まで走り、そこから北陸道に入って三条インターで下車、そこから40分位で着きます。全行程約230km、3時間半位かかります。
港近くには、長屋風建物の「番屋」があり、前日から無料で宿泊することができます。休前日には、宿泊する釣り人もぼちぼちおり、初めて会った方と釣り談義することもあります。
寺泊の船は、午前と午後、それに夜の便の3回の釣行が出来、それぞれの料金は7000円となっています。私が乗船する午前の便は5時出船、11時終了です。
2 釣り方
基本的にコマセマダイの釣りです。80号のコマセビシに、ショックリーダーを付けた片テンビン仕掛けで、ハリスは4号10mを付けます。ムーチングアクションの5:5調子の竿と電動リール、頑丈なロッドキーパーが必須です。
私は、3mのシマノマダイ専用竿とシマノ中型電動リールを使っています。
釣り方は、まず、コマセビシにオキアミを付けて、船長の指示したタナの2~5m位下まで降ろし、ビシを振ってコマセのオキアミを出します。それから、指示タナまで巻き上げ、ロッドキーパーに竿を固定して、アタリを待ちます。アタリが無く、コマセが切れるころの時間を見はからって、仕掛けを上げ、同じ動作を繰り返します。
マダイのアタリは強烈で、竿先が海面に突っ込みます。早合わせは禁物で、十分突っ込んだら竿をしゃくってアワセて、魚を掛けます。ショックリーダーは付いているものの、十分にドラグを緩めないとハリスが切れてしまうことがあるので、ドラグはかなり緩めにします。
掛かったら、電動リールでそのままゆっくり巻いてもいいし、手巻きで引きの感触を楽しんでもいいです。底付近では、かなり突っ込み、ドラグでのやり取りをしますが、海面近くに来るとわりと大人しくなる魚です。
ポイントは、きちんと船長の指示タナに合わせることと、コマセの出方をうまく調整することです。
外道として、ハナダイ、アジ、サバ、太刀魚、イナダなどがかかります。
釣果は、その日の海況や季節などによって全く変わってきます。釣果が上がるのは、秋以降で、速報を見ると11月位からが一番よさそうな感じです。その数は、ボウズのこともあるし、10枚オーバーのこともありますが、だいたい3~4枚のことが多いです。
この釣りの醍醐味は、マダイの強い引きで竿が海面に突き刺さるところです。大物だと、真っすぐに引き込んだ感じになります。私の最高は80cm、7.5kgですが、掛かった瞬間、糸が10m以上引き出されました。
3 周辺の環境
寺泊に行かれたら、是非市場をのぞいてみてください。
漁港から、少し東に行った国道402号線沿いに、市場が立ち並んでいる一角があり、多くの観光客で賑わっています。地物から輸入物まで、いろいろな種類の海産物が販売されており、釣果が思わしくなかった時は、こちらでおみやげを買って帰ることができます。
→寺泊市場(旅ぐるたび)
旅館・ホテルの他に、日帰り温泉「きんぱちの湯」もあります。海産物を使った美味しい食事も出来るので、マダイ釣り終了→きんぱちの湯で入浴→食事→市場でおみやげ購入が定番のコースとなっています。
→きんぱちの湯
4 料理
ヒラメと同じく、いろいろな料理を楽しめる魚です。日本の伝統的な晴れの日の魚ですので、おすそ分けしても喜ばれます。
私は、この魚はシンプルな塩焼きで食べるのが、一番美味しいと思います。1kg以下の小型のものは、迷わず塩焼きにします。
ヒラメ同様、刺身と昆布締め、オリーブオイル炒めも定番の料理です。刺身では、皮をつけたまま、そこを軽く焙って食べても美味しいです。
アラ汁もヒラメと同じ作り方ですが、ヒラメとは違って、かなり濃い出汁が出て、これもまた美味しいです。
また、大型のマダイでは、醤油と砂糖で頭を煮付けたカブト煮もとても美味しいです。
コマセマダイ釣りは、今流行の一つテンヤ釣りなどとは違い、自分で積極的に誘うのではなく、仕掛けを投入してアタリを待つ感じの釣りです。私は、どちらかと言うとのんびりした釣りが好きなので、こちらの釣りも大変気に入っています。
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