魚探には、わかさぎがはっきり映るが、全く釣れない経験をしたことはありませんか。
私も、魚探には凄く良い反応が出ているのに、全く釣れないことが何回かありました。
色々考えてみて、どうやら魚探の照射角と地形にその原因がありそうなので、以下ご紹介します。
1 照射角
各メーカーについている魚群探知機の振動子には、それぞれ固有の照射角があります。
この照射角は、幅が広いほど底で反応する範囲が広く、狭いほど底で反応する範囲が狭くなっています。
図の15mの深さで見ると、7度から16度のものまで、底の探知できる範囲に相当な差が出てくるのがわかると思います。
2 地形
ほぼ平坦な地形であれば、探知範囲についてそれほど神経質になる必要はないと思います。
しかし、これが、底の凹凸が激しい地形だと、照射角の影響をまともに受けてしまいます。
図は、大きな噴石の上に穴を開けてしまって、わかさぎはその下にいるパターンです。
斜めの線が魚探の照射角で、これだと、底を泳いでいるわかさぎの反応はきっちり出ますが、残念ながら仕掛け付近にわかさぎはいません。
おそらく、この状態が魚が魚探に映っても、全く釣れない状況だと思います。
<追記>
読者の方から、魚探では一番反応の強いところが底として認識されるので、前の障害物が大きな図では石の上部を拾うのではとのご教示がありました。
確かにその通りで、石の上部を拾いわかさぎが映らないと思います。
そこで、魚探で探知している中央を含む一部に障害物があるイメージの図にしてみました。
これだと、わかさぎは探知しますが、実際の仕掛けより下にいると思います。
ただ、わかさぎの群れとの位置関係によっては障害物の上部も拾って、線的なノイズとして映るかもしれません。
これ以外にも、湖底の地形や障害物などによって、わかさぎが映っていても仕掛けの周囲にいない、様々なパターンがあると考えています。
3 対策
(1)現地にて
探知範囲内にわかさぎがいるのは間違いありません。
そこで、再度その範囲に穴を開けて、反応の強く出る場所を見つけて移動するのが一番だと思います。
(2)振動子の入れ替え
照射角の広い振動子を使っていると、このような危険性が高まります。
ですので、出来る限り照射角が狭い振動子、HONDEXならTD07、ガーミンならGT10を導入すると、このような危険性が少なくなると思います。
4 まとめ
魚探に映っていても釣れない状況は、特に桧原湖南側のような底の凹凸が激しい場所で起こると思います。
ダム湖の沈下構造物付近でも同様のことが起こる可能性があります。
釣れない場合、喰い渋りの時もありますが、全く反応のない場合には湖底の障害物や地形を疑ってみるのもいいかもしれません。
初めまして。
ブログ楽しく読ませていただいています。
今回の記事内容は少し違うと思っています。
魚探は一番強い反応を底と認識します。この場合だと石のてっぺんを底と認識するので、その下のワカサギは映らないはずです。
ミヤモトさん、ご指摘ありがとうございます。
確かにおっしゃる通りで、最初の図だと一番反応の強い石の上部を底として認識して、下のわかさぎには反応しなくなると思います。
そこで、障害物の大きさ等を変えてみました。
こちらだと、一番強い反応が出るのは本来の底になり、わかさぎも映ると思います。
湖底の地形やいろいろな障害物がこの現象の原因だと考えています。