前回、1(基本設計)として、要件と概要を記載しましたが、今回は、実際の製作を前提として、再度詳細な内容を記載したいと思います。
1 側板の製作
4mmのコンパネと2.5mmの化粧合板を厚さ15mmの角材で挟んで作ります。
角材は4面の縁の部分の他、内側に燻製材料を載せるスチール板を載せる角材を打ち付ける場所4か所と、持ち運び用の取っ手を付ける中央部に入れます。
まず、コンパネに角材類をコンパネ釘16mmで打ち付けます。縦材7か所、横材4か所で止めます。ここで、荷重がかかる四隅と、横材下に小型L字金具を付けて補強します。
次に内面からスチール板を載せる30×40×450mmの角材を4か所に打ち付けます。強力に止めたいので、35mm前後の小型木ネジを使います。ここでも、コンパネの釘と位置がかぶらないようにします。
更に、化粧合板をコンパネ釘で固定します。コンパネ側の釘とダブらないように、少しずらして打ち付けます。
最後に、中央の角材を入れた部分の外側化粧合板に、取っ手を付けます。一番力がかかる部分ですので、木ネジではなく、ドリルで穴を開け、ボルトとナットで固定します。
スチール板を載せる角材の位置を代えて、もう1枚の側板を作り、右側の側板上部の2番目の角材付近に、サーモスタットを引っ掛けるL字フックを取り付けます。
2 底板の製作
ここに約300×300×50mmの電熱器を置き、その奥の上に、約300×180mmの燻煙材を入れるスチールトレイを置くので、それを固定する、L字金具2種類を取り付けます。
3 奥板と天板の製作
奥板も側板と同じく4mmのコンパネと2.5mmの化粧合板を厚さ15mmの角材で挟んで作ります。コンパネ釘の位置がダブらないように留意するのは一緒です。
天板には、18mm厚の集成材を使い、奥側に径130mmの丸い穴を開け、170×170×18mmの端材をボルトとナットで止め、動かせるようにします。
これが煙突となり、乾燥時は全開、燻煙時は適当な隙間に調整します。
4 扉の製作
下部2か所に、電動ファンが嵌められる径110mmの穴を開けます。穴を開けた材には150×150×3mmの端材を取り付け、燻煙時に取り付けられるようにします。
穴材が燻煙時に動かないよう、内側に止め金具を取り付けます。
5 組み立て
(1)側板と奥板の組付け
両側板に奥板を取り付けます。不具合があった場合、分解できるように小型の60mm前後の長さの木ネジを各4カ所で取り付けます。ここでも、合板釘と干渉しないように取り付け位置には気をつけるようにします。
(2)天板と底板の組付け
「コ」の字型に組みあがった側板と奥板に、天板と底板を、小型の60mm前後の木ネジで取り付けます。取り付けは各8カ所で、おなじく合板釘との干渉に注意して取り付けます。
(3)扉の組付け
まず、扉に丁番を合わせ、隙間が出ないように丁番分の厚さを扉部分で削ります。
隙間がなくなったら、丁番を小型木ネジで止めて扉を固定します。
更に、上下の外側近く2か所にマグネット開閉器を取り付けます。まず、底板と天板のいい場所に受け部を取り付け、それに合う扉の位置に凸部を取り付けます。
丁番とマグネット開閉器の取り付けがうまくいかないと隙間が空いた燻製器になってしまうので、慎重に位置取りをして取り付けます。
上部に開けた穴に燻製用温度計を取り付ければ完成です。
(4)横棒の取り付け
組みあがったら、燻煙材を置くスチールトレイを載せる3本の棒と、電熱器の電熱部を食材からの落下汁から守るトレイを載せる3本の棒を取り付けます。
電動ドリルで規定の位置に穴を開け、ネジ山がある丸棒材を、燻製器横幅よりも少し大きめに切って中を通して、ボルトとナットで動かないように固定します。
6 完成
これで完成です。軽いトレイや電動ファンとケーブル類は、そのまま燻製器の中で保管してもOKだと思いますが、重い電熱器とサーモスタットは別に保管しようと思います。
木材の加工は、購入時にホームセンターで行い、他の釘・ネジ止め、穴あけ、金具付けを現地加工する予定です。完成したら別にUPします。
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