ヒメマス釣りにより有用なのはPS31かPS22か?

 前回の釣りで、魚群が散って少なく喰い気が悪い状況でも、途中から釣り方を代えたら、そこそこの数が釣れたので、今回この問題について再度考えてみたいと思います。

1 PS31の特長

 P31は前方探査に特化した振動子で、前方50~70m先位の群れまで探査することができます。
 →PS31で見るヒメマスの群れ

 ただ、下方については、ほぼ真下までしか見えず、後方の魚や仕掛けを見ることはできません。

 真下への仕掛け落下について、高速で落下させても仕掛けの位置は正確に把握することができます。

2 PS22の特長

 PS22は前方探査と下方探査の両方が出来ますが、前方探査の能力はPS31の方が高いので、専ら下方探査で利用しています。
 →ガーミンソナーPS22下方探査でわかるヒメマスの反応

 下方探査では、振動子を中心に前後扇状の範囲を探査できます。左右方向はその形状からも狭い範囲しか探査できません。

 設定する深さによってその範囲は変わりますが、後方も探査することが出来ます。

 真下への仕掛を高速で落下させると、最初の深度5m位までは認識できますが、それより深くなると停止するまで見えない現象が現れます。

3 同期釣法

 群れとの邂逅前に、仕掛けを魚の泳ぐ層に入れておき、カヤックの操船で船の真下で魚の群れと同期させて喰わせる釣法です。

 PS31で群れの位置や方向を決め、カヤックの操船での同期はPS22の画面で行います。

 魚との位置関係がつかみやすく、特に後方も見えるのは大きなメリットです。

 魚から見ると、仕掛けが後方または前方から近づいてくるように見えます。

4 落下釣法

 魚の群れが船に近づいてきて、群れが真下に入る直前に仕掛けを真下に落とし、群れと邂逅させる釣法です。

 PS31で群れの位置や方向を決めて、群れが近づいてきたら、仕掛けを真下に投入し、群れと邂逅させます。

 邂逅の様子は、PS31、PS22の両方で確認可能です。PS31では、真下から前方寄りの部分で落下中の仕掛けもきれいに確認できます。PS22では、落下中の仕掛けの確認は難しいですが、群れと停止した仕掛けの位置関係はわかりやすいです。

 魚から見ると真上から仕掛けが降って来るイメージです。

5 まとめ

 水中で停止している仕掛けと群れの関係が見やすいのはPS22ですが、水中に入ってから群れの付近までの動きを逐一観察できるのはPS31です。

 遠方の魚群を探す機能を含めて、ヒメマス釣りにより有用なのはPS31で、1つしかソナーが使えない状況であれば、こちらを選ぶのが正解だと思います。

 ただ、群れ付近の仕掛けと魚の位置関係は、PS22の方がわかりやすいので、今まで通り併用するのが良い方法だと思います。

 また、同期釣法は、最初から魚群との仕掛けの位置関係をつかみやすいが、魚に仕掛けを吟味される時間が長くなりそうなので、喰いが良い春先などに効果的だと思います。

 前回再度復活した落下釣法は、喰いが渋い時期でもより反射的に魚に喰わせる可能性がある釣りですので、それ以外の時期のメインの釣法にして良いかもしれません。

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