氷上テントの床マットを自作する

 昨シーズンまで、テントの床マットには、60×60cmのジョイントパネルを使っていました。

 しかし、現地でテントの下に敷く際に、組み合わせる手間がかかってしまうので、キャンプに使うテントマットはどうかと思い、早速オガワキャンパルの220cm角のテントマット(グランドマット 220cm×220cm 3881)を入手しました。

 このマットは、110cm×44cmのマットが10枚折り込まれる形になっています。

 →北米のキューブ型テント設営の様子(私のYoutubeチャンネルから、マット敷は2分頃から)

 これに穴を開けて使おうかと思いましたが、もったいなくて断念しました。通常使っているキャンプ用テント(オガワのピスタ34)にジャストサイズなので、そちらに使おうかと思います。

 そこで、これに代わる材料を色々探していたところ、ゴムスポンジで出来ているラバー養生マット1820×910×10mmが丁度よさげで、こちらを使ってマットを自作することにしました。

1 サイズの設計

  現在所有している北米仕様のキューブ型テント2張の底面に敷けるようなサイズとしました。小型のものは内部60インチ(152.4cm)角、中型のものは70インチ(177.8cm)角ですので、180cm角の広さがあれば大丈夫そうです。

 テントマットの入れ物をそのまま使いたいので、山折りに折りたたむために、90×36cmの計10枚のマットを準備することにしました。これを折り目に沿ってガムテープを貼り付けます。図の太線部分がその折り目です。

 裏面には、ガムテープが貼っていない縦方向の4か所に、それを貼り付けます。

 6角形や8角形のテントをお持ちの方は、この折りたためる4角を基準にして必要な部分をカットすれば良いと思います。

2 材料

 ラバー養生マットはホームセンター等で簡単に入手可能な材料で、黒色のニトリルゴム製のスポンジ状の穴が開いた素材です。特徴は、柔らかく防水性が高く断熱性も見込める素材のようです。

 大きさは、コンパネと同じく1820×910mmが基本で、厚さ10mmと20mmのものがありましたが、今回は、持ち運びを考えて10mm厚のものにしました。

3 材料のカット

 購入した材料を、またホームセンター(ケイヨーD2)の無料工作室で切断しました。

 工作をうまくするには、大型の机がないと不便です。こちらの工作室は無料で使えるのでありがたいです。

 ラバー養生マットは完全な長方形ではなく、すこし縁がゆがんでいる箇所があるので、横幅90cmの材料をとるにはちょうどいい寸法でした。なんとか10枚の材料を切りそろえることが出来ました。

4 貼り合わせ

 本当はこちらまで、工作室で行いたかったのですが、夕方時間切れ(19時30分)で、部屋に持ちかえって行いました。

 だいたいの切った順番に10枚のマットを合わせ、左右のマットを中央1か所をガムテープで留めたら、山折りになるように1本おきに各マットを留めます。

 片面が終わったら、反転させて反対側もガムテープで留めて、完成です。

 山折りに折りたたんでみたら、テントマットの入れ物にきれいに収まりました。マットの畳んだ大きさはだいたい110×44cmですので、かなり余裕がありました。

5 穴あけの位置合わせ

 部屋に1人用氷上テントを持ち込んで、マットの上に設営してみました。そこで、いつもの釣り座を設定して、穴を開ける位置を決めます。

 氷上では、15cmの穴を開けて2本竿で釣るので、幅20cm、長さ62cmとして、ガムテープでマーキングします。小さい場合は現場合わせでカットしようと思います。

 合わせて、魚探の振動子GT10かPS22を入れる穴も、真ん中の上にマーキングします。

6 穴を開けて、完成

 下にベニヤ板を敷いて、カッターで穴を開ける部分のマットをカットします。

 1人用氷上テントだと、外側のスカートに丁度隠れる位の大きさなります。2~3人用テントだとだいたい内側のスペースに合う大きさになります。

 テント内で暖房を焚いても、床の氷が溶けることなく暖かく過ごせるので、床マットは必須アイテムだと考えています。

7 使用感

 早速、2021年1月10日に長野県立岩湖で使ってみました。

 下から水が上がることもなく、防水性はほぼ完璧でした。

 断熱性は、発泡スチロール系のように冷たさが全くなくなるといったことはありませんが、テント下の湖面の氷が溶けだすようなことはなく、十分機能しました。

 ただ、柔らかいゴムだけあって、椅子の脚の跡が付いてしまいました。

 椅子などの硬い物を使う場合には、下に板等を敷く必要があると思います。

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