7月11日の反省や所見など

 昨日のヒメマス釣りでも色々反省や思うところがあったので記載します。

1 群れが非常に薄い

 取水塔周辺をメインに魚群を探しましたが、群れがなかなか見つからず、見つかっても小さなものばかりでした。

 2度程、大魚群に遭遇しましたが、上層を泳ぐのはたいていは2、3匹の群れで、5匹以上いれば御の字の感じです。

 20m前後には、相変わらすチビヒメマスの中型魚群が度々現れます。昨日も一度同期させましたが、やはり上がってきたのはチビヒメマスですぐにリリースしました。

 おそらく水温が上がったせいか、前回6月初めに見られた最上層の魚群は少なくなっていました。

 ヒメマスの適水温は10~12℃位ですので、今後更に水温が上がり、それに伴い魚の泳層が下がって、釣りやすい環境になると考えています。(図は紺野香織、坂野博之「福島県沼沢湖に生息するヒメマスの動物プランクトン選択性」『水産増殖 58』2010年122p Fig.2より)

 ただ、昨年や一昨年と比べても今年は魚の絶対量が少なくなっている印象を持っています。

2 結局シンプルなピンクサビキが一番効いた

 昨日は、渓流用のフライ、小型スプーン、小型ジグ、ピンクサビキの4種類の仕掛けを使ってみました。

 このうち、フライには期待していたのですが、全く見向きもされませんでした。

 スプーンは飛距離が出ずに、うまくいきませんでした。

 小型ジグは群れの近くを泳がせたのですが、反応がありませんでした。本来は船を止めて、下方を通過する群れに向けて、上下に誘う仕掛けなのですが、なかなか同じ位置に船を止めるのが難しいため、うまく試せませんでした、

 他の方の書き込みを見ると、本来正しい使い方をすると効果が上がるようですが、私の釣り方ではうまく行きませんでした。

 ピンクサビキでは、最初ピンク蛍光玉を付けたハリス1.25号の仕掛けを使って、アタリが全然取れませんでした。

 後から使ったノーマルピンクサビキハリス0.8号と比較すると、余計なものがついていないシンプルな仕掛け、ハリスが細いなどの違いがあります。

 魚の喰いが悪い時は、基本に立ち返って、シンプルにハリスを細く、針などを小さくするのが良いと思われます。

 また、どうしてヒメマスがこのピングサビキに喰いつくのか考えてみましたが、おそらく春先のメインエサのユスリカ幼虫に似通っていることが理由として上げられると思います。

 季節が変わっても、メインエサを覚えており、この仕掛けに喰いつくのかもしれません。

3 魚探は制約があるも前方探査のPS31のみでOK

 足漕ぎカヤックでは、魚探を設置するスペースがあまり広くなく、9インチ魚探を1基のみ設置しました。

 ソナー振動子は、前方探査専用のPS31のみの設置になってしまいましたが、この魚探のみで十分釣りになりました。

 ソナーを最後部に設置する関係で、ソナーから仕掛けまでの距離が2m少しあるので、前方探査ソナーにも十分仕掛けが映りました。

 ただ、カヤック本体がソナー波の邪魔になるらしく、5mよりも浅い層はノイズで探査不可となっています。

 また、ファルトボートでは、ソナーを脇に設置したため、鉄下駄状態となり、最高速度が2km程度遅くなってしまいましたが、足漕ぎだとそこまで酷くなく、漕いでみても大きな抵抗感はありませんでした。

 販売店の方のアドバイス通り、最後部にソナー振動子を付けて良かったです。

4 足漕ぎカヤックとファルトボートの釣り味の違い

 今回ヒメマス釣りに初めてホビーの足漕ぎカヤックを使ってみました。

 今まで使っていたフジタカヌーの組み立て式ファルトボートとの釣り味の違いをかなり感じたので、記載します。

 先ず、釣りを終えた後の疲労感が段違いです。足漕ぎ式の方が身体がずっと楽です。手漕ぎだと翌日筋肉痛が出ますが、足漕ぎだと何ともありません。

 ファルトボートは、シットインカヤック(座席がカヤックの中)でシートの幅も狭く、体を自由に大きく動かすことができません。

 それに対して、足漕ぎカヤックはシットオンカヤック(座席がカヤックの上部)で、それが独立したメッシュシートとなっておりお尻も濡れずに快適です。また、船の幅も広く、体をかなり自由に動かすことが出来ます。補助具を付ければ、立ち上がってルアーを投げることも可能です。

 ファルトボートはずっと手で漕ぎ続ける必要がありますが、足漕ぎは手よりも強力な足の力で推進力を得ることが出来ます。 

 これらが、疲れの違いとなって現れるものだと考えています。

 ヒメマス釣りに重要な、群れを見つけるために湖上を連続して走るのは、足漕ぎカヤックの方がずっと楽で優れています。足の推進力はやはり大きいです。

 これに対して、ファルトボートは、回頭性が良く、手漕ぎでの急ブレーキ、急旋回が得意で、群れの直上に正確にとどまったり、直前でスピードを簡単に調節することが出来ます。

 積載と運搬については、重量が約2倍違います(14kgと31kg)が、思ったよりも変わりはありません。

 特に足漕ぎカヤックの車載は思ったほど大変でなく、この位の重さまでなら難なく車載可能です。ただ私の体力だと38kgあるアウトバックや50kg近くあるプロアングラー360はきついと思います。

 また、沼沢湖の降り口の斜面部では、重い足漕ぎカヤックは大変だろうと思っていたのですが、ドーリー(カヤック運搬具)のタイヤが空気のためか、難なく坂を上ることが出来、拍子抜けしてしまいました。

 カヤックへの艤装については、魚探が1セットで済む足漕ぎカヤックの方がかなり楽で、それにかかる時間も少なくて済みます。

 以上の違いから気合を入れてたくさんヒメマスを釣りたいならフジタカヌーのファルトボート、なるべく疲労なくヒメマスを釣りたいなら足漕ぎカヤックでしょうか。

 4・5月はファルトボートで釣り、6月以降は足漕ぎカヤックで釣るのが良いかと思っています。 

 色々な釣りで、カヤックフィッシングをこれから試してみたい方がいれば、イニシャルコストは高くなりますが、断然足漕ぎ式カヤック(できるだけ軽い物)をお勧めします。

 ツーリングなどカヤック自体の操作を楽しみたいなら、ファルトボートに限らず、手漕ぎ式のカヤックをお勧めします。人馬一体ならぬ人船一体感を存分に楽しめます。

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