前回、束柱の製作が完了したので、早速下部基礎の組み立てを始めました。
どうしても素人仕事ですので、作業工程上問題が出て来てしまいました。以下で手順や改めて気づいた点をご紹介します。
1 使った道具と金具
(1)道具
・マキタ充電式ドリルドライバー(ワカサギ釣りのドリル用のものです)
・ドリルビット(+)
・木工用ドリル刃12mmと5mm
・水平器(基礎の最終的な水平を確認します)
・ラチェット19番とメガネレンチ19番
・ドリル穴あけガイド(木に真っすぐ穴をあける補助具ですが、途中から使わなくなりました)
・カッターナイフ(コンクリート基礎の余分なコーキングを除去します)
・工作用自在クランプ(4個)
(2)金具
・シンプソン金具束柱根太板固定用
・シンプソン金具L字
・タッピング4.8×120mm(根太板と束柱の固定)
・木ネジ3.8×65mm(束柱用金具を使わない部分の固定)
・木ネジ3.8×38mm(束柱固定用)
・木ネジ3.5×1.6mm(補助根太板1×4の固定用)
・木ネジ3.1×2.6mm(束柱の固定)
・12mm×125mm建材固定用ボルトと座金(束柱とコンクリートの固定)
・12mm×110mm建材固定用ボルトと座金(束柱根太板固定用束柱部)
・12mm×150mm建材固定用ボルトと座金(束柱根太板固定用根太部)
この他、1×4材固定用に小型のシンプソンL字金具(小)を、補助束柱に金属製束柱を別途用意します。
2 組み立て
下部基礎木組みは中央で分離しており、さらに半分に分かれます。この1/4の部分ずづに作りました。
(1)束柱の固定
遣り方の水糸を目安に、コンクリート基礎の羽子板部分に束柱を固定します。
この羽子板部分が曲者で、たいたい直立するようにしたのですが、それでもまだ曲がっているものがあり、固定すると柱が少し傾く部分も出ました。
そこで、そこでは、ネジ類を少し緩めて直立するようにしてみました。
水糸の交点と柱が合わない部分は、水平を測りながら基礎をずらして調整します。
上部根太板を取り付ける段階で、狂いが生じる可能があるので、最初に仮止めしてからボルトで固定します。
(2)根太板の木ネジでの固定
ボルトの穴が交差してしまうので、1本の束柱に2本の根太板を直角に取り付けることは出来ません。
そこで、床板の力のかからない方向の根太板は、下部をL字金具で押さえ本体は長めの木ネジで取り付けることにします。
先ず、クランプを使って、丁度根太板が水糸の水平の位置に来るように合わせます。
それから、下部にL字金具を取り付けて束柱に根太板を固定していきます。
最初、セットのドリル刃の5mmの刃を使っていたのですが、短くて木ネジが途中で入らなくなってしまいました。
なんとか、引き抜こうとしてペンチで回しても取れません。
仕方なく、大型のボルトカッターをネジに食い込ませて無理やり、回して引き抜きました。
買い足した長めの5mmドリル刃で穴を開けて、ようやくうまく入るようになりました。
(3)根太板の固定金具での接続
こちらも、最初にクランプを使って、固定金具を付けて根太板が水糸と同じ高さになるように固定します。
それから木ネジで金具を固定します。よく抑えないと根太板がずれて水平が保てなくなるので注意が必要です。
固定したら、電動ドリルで中央に穴を開けて固定ボルトを通して、レンチとラチェットしっかり固定します。
3 反省点等
(1)通し柱の設置は難しい
コンクリート板で水平を取り、垂直に立てたつもりでも、少し曲がってしまいました。
これでは、上部の手すり横板がまっすくつかないので、一度取り外して再度付け直す必要があります。
通し柱については、垂直ををきちんととるのはもちろんです。
しかし、微調整をする必要あるので、ボルトでの完全固定は最後にする必要があると思いました。
後半戦の組み立てでは、ボルト固定を最後にして、ネジで仮止めしてから微調整しました。
当初束柱に手すり板を乗せようと思いましたが、直線を出すのは難しく、束柱間上部に設置しようと思います。
作業は、床板を張り終えた秋以降になります。
(2)束基礎が不足
いざ組みあがったて眺めてみると、東西方向の束柱の間隔は約1.5mあり、かなり間隔があいている感じがします。
色々調べると、束柱間隔の標準は90cm位のようなので、このままでは、上に乗った時に軋みが出る可能性があります。
そこで、テントを設置し一番力のかかる部分には、補助的な束柱を立てようと思います。計算してみたら、大小26個必要でした。写真の金属も候補です。
少し気が重いですが、根太板が組みあがったら、水平に設置し再度根太板下までの高さを測り、準備したいと思います。
金属製束柱は、コンクリート釘で板に留めて固定する予定です。
(3)根太板2×4材の反りで水平などに狂い
水糸を目安に根太板を固定していきますが、中には少し反っているものもあり、3mm前後の狂いがある場所も出て来てしまいました。
木を使っている以上、反りは仕方なく、水平方向の高い部分はカンナで削って、低い部分は木工用のパテで埋めて平面となるようにしたいと思います。
また、横方向の反りが出る場合もあり、設計で組んだ四角に狂いが生じたところもありました。
最終的には、床板を張って仕上げるので、あまり神経質にならず、多少の狂いは容認しました。
(4)クランプは必須の道具
ウッドデッキを自作している方のページを色々調べてみると、一人で施工する場合クランプは必須の道具との記載がありました。
使ってみてまさにその通りで、高さをそろえるために、根太板と金具を仮止めするには必須の道具でした。
4個準備しましたが、十分役に立っています。
4 今後の作業
補助根太1×4材の受けと、構造体の強化に、横方向の根太受板を6本設置し、合わせて束柱間に補強材を入れます。
それから、補助のコンクリート基礎を水平を確認しながら設置し、補助の金属製束柱などを置いていきます。
これが出来たら、基礎に敷いた砂利が流れないように、基礎全てをモルタルで固定します。
この時点で、基礎木組みに防腐塗料を再度の仕上げ塗りをします。夏までの作業はここで一旦終了します。
9月から作業を再開し、最初に補助の1×4材を根太受け板に設置して、床板張りに備えます。
床板(杉材120×3000×30mm)を準備し、防腐処理をしてから、約100枚根太板にウッドデッキビスで固定します。通し柱部分は切り込みが必要です。
最後に、上部通し柱に手すり板を2段に付けて、ウッドデッキ本体は完成です。
更に実際の使用に向けて、入口階段やテント固定用金具の設置します。
利用するのは、ストーブが恋しい季節、11月頃からを予定しています。
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