昨年度から本年度まで沼沢湖が禁漁になり、ヒメマス釣りに行けなくなってしまったので、今までの自分の釣り方をまとめてみたいと思います。
基本的にカヤックとガーミンソナーを使った釣法で、各章ごとにまとめ、最終的にはPDF書籍化する予定です。
第1章 はじめに
まず初めに、本書で紹介する釣り方法に至るまでの経緯を、簡単にご説明したいと思います。
私がカヤックを使ったヒメマス釣りを始めたのは2018年のことです。当初はなかなか釣果が上がらず、試行錯誤を重ねる日々が続きましたが、2023年にはようやく安定して釣れる最終的な方法にたどり着くことができました。
以下では、そこに至るまでの過程を、3つの段階に分けてご紹介します。
第1節 コマセサビキ釣りと通常魚探の時代(2018年)
使用機材:
カヤック:フジタカヌー・アルピナ2(2人乗り折り畳み)
魚探と振動子:
初期:ホンデックス611CN(ワカサギ用魚探)+TD08、Garmin GISMAP 64
後期:Garmin Echomap Plus 95sv+GT52
竿とリール:
シマノ バイオインパクトXカレイ×2、カルカッタコンクエストF300(PE2号)×2
仕掛け:
ハヤブサウィリー5号(ハリス0.8号・8本針)、フジワラTGスカリー30号、コマセカゴ
釣り方の概要:
コマセカゴに真鯛用寄せ餌を入れ、GPSを使ってできるだけ同じ場所に定位しながら群れを待つスタイルでした。風のある日はカヤックが流されやすいため、なるべく同じコースをトレースするよう心がけていました。
釣果と課題:
基本は「群れ待ち」の釣りだったため、釣れない時間帯が長く続くことが多く、忍耐が求められました。途中からGarminの魚探を導入したことで群れをよりクリアに把握できるようになりましたが、それでも魚探で確認できるのは「下方を通過する群れ」のみで、戦略的な能動性には限界がありました。
第2節 前方・下方ソナーによるサビキ釣りの時代(2019~2021年)
使用機材:
カヤック:フジタカヌー・アルピナ2(2人乗り折りたたみ式)
魚探と振動子:
前方探査:Garmin Echomap Plus 95sv + PS31
下方探査:Garmin Echomap Plus 73cv + PS22
竿とリール:
シマノ バイオインパクトXカレイ×2
シマノ アルデバランAg7(PE2号)×2(途中から1本に変更)
仕掛け:
ハヤブサ ウィリー5号(ハリス0.8号・8本針)、ダイワ タングステンシンカー30号
釣り方の概要:
前方探査ソナーで約60m先までの群れを探知し、群れに接近した後に下方探査で群れの正確な位置を確認して仕掛けを落とし込む方法を採用しました。湖全体を探索可能となり、従来の「群れ待ち」とは異なり、自ら群れを追いかける**「能動的釣法」**への転換となりました。
釣果と課題:
釣果は飛躍的に向上し、1日で湖の持ち帰り上限である50匹を達成する日も出てきました。
一方で、手こぎカヤックの両サイドに振動子を設置した状態での移動は体力的に厳しく、また振動子がカヤックの前方にあるため、仕掛け投入位置と魚の位置関係を把握するのに手間取ることがあるという課題も残りました。
このような「群れ探しと仕掛けの正確な落とし込み」というスタイルは確立されましたが、さらなる効率化を目指し、2022年には装備と戦術をもう一段階アップグレードすることになります。
第3節 前方ソナーと足漕ぎカヤックの時代(2022年~)
魚探と振動子:
Garmin Echomap Plus 95sv + PS31(前方探査型)
竿とリール:
ダイワ アナリスター ライトゲーム64 S-190・Y + シマノ アルデバランBFS
仕掛け:
自作ハリス1号・4本針2連結(集魚板付き)+ダイワ タングステンシンカー30号
釣り方の概要:
群れの探知方法自体は前段階と変わりませんが、足漕ぎカヤックを導入したことで、より素早く群れに接近できるようになりました。さらに、前方探査ソナーをカヤック後方に取り付ける工夫により、進行方向にいる魚群の位置と仕掛けの落下点の視認性が格段に向上しました。
仕掛けについては、既製品の販売が終了したため、自作で対応。集魚板を組み込んだ4本針の仕掛けを2連結して使用するスタイルに変化しました。あわせて、ヒメマスの強い引きに対応するために、6:4調子の柔らかめの竿を選択しています。
釣果と課題:
足漕ぎカヤック導入初年度は、足漕ぎ操作にこだわり過ぎた結果、群れを通過してしまうケースや、落下タイミングを逃す場面が多く、釣果が伸びませんでした。
2年目以降は、足漕ぎはあくまで群れへの接近手段と割り切り、群れの近くではこれまで通り手漕ぎによる微調整を行うことで、タイミングの精度が向上し、釣果も安定してきました。
以下は予定の構成です。各章が出来たら順次UPする予定です。
第1章 はじめに
第2章 年度ごとの釣果と概要
第3章 実際の釣り方
第4章 道具へのこだわり
第5章 沼沢湖でのヒメマスの生態
第6章 ヒメマスを味わう
第7章 結びにかえて
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