カレイの船釣りは、わかさぎ釣りと同じく30年以上前からやっています。私の住んでいる東北地方では、カレイは船釣りの人気のターゲットとなっています。
ポイントと釣り方の違いから、流し釣りとかかり釣りの2つの釣り方があります。
1 乗合船での流し釣り
(1)場所
仙台湾から福島県沖にかけてが漁場で、仙台湾沿岸の漁港から多くの釣船が出ています。昔は、相馬港から出船していましたが、最近はヒラメ釣り同様、宮城県亘理町荒浜港から出船することが多いです。
(2)釣り方
道具は、1.8mの錘負荷40号の先調子の竿に、PE2号を巻いた両軸またはベイトリールを使います。仕掛けは、片天秤に、80cmの3本針の仕掛けを使います。錘は40号です。
私は手巻きがめんどうなので、シマノの小型の電動リールフォースマスター300DHを使っています。
→シマノフォースマスター300DH
エサは青イソメで、船長の合図で海底まで下ろします。そこから、仕掛けを小突いて、魚を誘います。だいたい、50回位小突いたら、静かに竿を聞き上げ、魚が乗っていたら、合わせます。
魚の活性の高い時は、小突いている最中にアタリはがあり、そこであわせたりもします。
(2)釣れるカレイ
流し釣りで釣れるカレイは、ほとんどがマガレイです。腹側の尾の付け根付近が黄色味を帯びているので、すぐにわかります。これに、マコガレイとイシガレイが混じってきます。サイズは、20~30cmが平均サイズで、たまに40cmオーバーのものが混じります。
調子がいいと、70~80枚位上がります。平均すると40枚前後でしょうか。
2 仕立て船でのかかり釣り
(1)場所
震災前は、石巻市の雄勝湾に毎年2回ほど行っていました。南三陸のリアス式海岸は、どん深の地形になっており、40m位の底にはマコガレイやアイナメがいます。
ホタテやホヤの養殖棚が数多くあり、そこに係留しての釣りとなります。
震災後は、石巻市や南三陸町に行っています。
(2)釣り方
道具は、流し釣りと同じ長さ・調子の竿で、錘負荷が20号位と軽いものを使います。リールは変わりありません。仕掛けは、流し釣りよりも短く60cm位の2本針の仕掛けを使い、錘も15~20号のものを使います。
エサも同じく青イソメで、船を養殖棚に係留してから、下に落として小突きます。ただ、泥底の場所が多いので、底とたたき過ぎると逆効果となる可能性があります。錘を少しだけ浮かして対応したりします。
こちらも小突き、聞き合わせが基本の釣り方となります。
(3)釣れるカレイ
こちらは、泥底なこともあって、マコガレイが中心になります。こちらにアイナメが混じる感じです。たまにマダコ(写真:ゆでたもの)が上がったりします。これはこれで美味しくて、うれしい外道です。ただ、数は上がらず、だいたい10枚前後が平均です。
どちらかと言うと、南三陸の美しい風景を楽しみながらのんびり楽しむ釣りになります。
3 カレイの料理
カレイは癖のない白身の魚で、いろいろな料理を楽しむことができます。
(1)煮つけ
カレイの超定番料理です。鱗と頭を取ったものを3つ位に切り分けて、醤油、みりん、酒、砂糖で煮付けます。ショウガを少し入れて、最後に糸ネギを散らすとより美味しくいただけます。
(2)塩焼き
中~大型のものなどは、塩焼きにしても美味しいです。ポイントは、焼いた当日よりも翌日の方が、味がこなれて、より美味しくいただけます。天気にもよりますが、塩水に漬けてから一夜干しにしたものを焼いても美味しいです。
(3)唐揚げ
小型のものは、小麦粉をまぶして低温でじっくり揚げると、パリパリの食感に仕上がり、とても美味しいです。
(4)刺身
当日よりも、一晩寝かしたものの方が味がこなれて美味しくいただけます。ヒラメのように昆布締めにしてもいいです。
仙台湾はカレイのとても魚影の濃いところで、数釣りが楽しめますし、南三陸では美しい風景を味わうことができます。
マダイやヒラメ程、大がかりな道具は必要なく、それほど難しい釣りではないので、おすすめの釣りと言えます。
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