長年氷上釣りをやってきて、現在、便利だなと思っている道具をご紹介します。
5,6年ほど前から使っているMSRのブリザードステーク。これは、特に氷上でのテント固定に威力を発揮しており、自信を持って氷上釣りに一押しのアイテムとしておすすめできます。
1 MSRブリザードステーク
MSRはアメリカ合衆国の著名なアウトドアメーカーで、とても美しいテントや燃焼器具を作っていることで知られています。
ブリザードステークは、その名の通り、吹雪などの厳しい条件の雪山でテントをしっかり固定するための道具です。通常の使い方は、穴の部分にロープを通してそれを雪に埋め込む形で使います。
これを使うまでは、テントのスカート部に大量の雪を載せたり、テントに付属するピンで固定したり、テント内真ん中の骨組みから下にロープを張って穴に入れた板で固定したりと色々なことを試してきました。
しかし、私のホームグランドの桧原湖は、シャーベット状の雪と氷が交互にあるような雪氷で、中々完璧に固定することが出来ませんでした。
ブリザードステークを使った固定方法をマスターしてからは、テントの固定についての心配は全くなくなりました。
2 使い方
使い方は簡単です。先ず、ブリザードステークにロープを括り付けておき、これを6インチのアイスドリルで開けた穴に沈め、底で横に渡してひっかけます。
手で引っ張ってみて動かなければOKです。更に穴を周囲の雪や氷で埋めて、ロープの反対側をテントに固定すれば完成です。
桧原湖などの雪と氷が交互にあるようなところでは、下まで沈めなくとも途中の氷の盤の下に引っかければ固定可能です。
氷の上に雪が厚く積もっているような状況では、アイスドリルで穴を開けなくても、本来の使い方でテントが固定可能です。
MSRの製品以外にも同じ形状で安価な製品があるので、そちらでも十分目的の機能を果たせると思います。
ただ、この固定方法にも一つ欠点があって、いざ撤収時に取り出そうと思っても、氷穴が完全に凍りついてしまい、取り出せなくなる危険があります。
実際に2021年1月10日の長野県立岩湖釣行で、一晩置いたら取り出せなくなってしまい、泣く泣く湖に奉納してきました。
こちらには、ピッケルまたは、それに似た道具を準備することをお勧めします。私はアイスピッケルを入手し、ブリザードステークとセットで使っています。
桧原湖など頻繁に吹雪に見舞われるような場所で、しっかりテントが固定できるのは大きな安心感が得られます。赤城大沼などの氷結湖でも十分応用が利く道具だと思っています。
以下テント設営のYoutube動画ですが、最後にMSRブリザードステークでテントを固定している場面があります。
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