ファルトボートを車載する

 現在ヒメマス釣りで使っているカヤック(フジタカヌーアルピナ2430EX)は、組み立て式のファルトボートというタイプのカヤックです。

 アルミ合金の骨組みに、塩ビでコーティングされたポリエステル繊維で作った素材の丈夫な船体布を被せて使います。

 折りたたむとコンパクトになり、車のトランクスペースに収まり、移動時に制約がないことが利点です。

 半面、現地で組み立てる必要があり、どうしても組み立てに30~40分、分解に15~20分かかってしまうことと、低温時に船体布が固くなってうまく組みあがらないことがあることがデメリットとなっています。

 そこで、今月の釣行から、思い切って組み立てたままにして、車載して釣行することにしました。

 以下で、準備物や手順、気づいた点等、ご紹介したいと思います。

1 準備物

・ルーフキャリア
 これがないと、屋根に車載できません。各自動車にあった頑丈なものが必要です。

・アームタイプキャリア
 重量14kgのファルトボートなら、なくても大丈夫ですが、足漕ぎカヤック(重量32kg)も車載する予定なので、横から車載するのに便利なアームタイプのキャリアがあると便利です。

・牽引フック類
 キャリアにベルトで締めるだけでは、急ブレーキを踏んだ時に前方に飛び出したりして大変危険なので、前後も固定する必要があります。

 前方は、付属の牽引フック用の穴を使い、付属のものではなく、フックの穴に合うバーと金具を取り付けます。付属のものは、どうしても飛び出してしまうので、常時付けっぱなしにするのには、この方が便利でした。

 後方は、リングをタイベルトで出っ張りに取り付けて、フックの代わりとしました。

・荷締めベルト
 キャリアに固定する2本と、前方フックに2本、後方フックに2本の合計6本が必要です。ただ、キャリアカート付属のベルトが2本あるので、新規に調達したのは4本のみです。

2 積載方法

 積載前に、デッキ前部にある骨組みに取り付けたリングと、後部の骨組みに荷締めベルトを通しておきます。

 カヤックを持ち上げて、逆さにして、内側に手を掛けて持ち上げます。重さが14kgしかないので、簡単に持ち上げることが出来ます。

 これを最初にアームタイプキャリアに載せて、そこから、回転させて車と同じ向きにし、なるべくキャリアの中央にカヤックの中心が来るようにします。

 2本キャリアそれぞれに荷締めベルトを通し、カヤックの上を通してしっかり締めます。これで、あらかたの固定が出来ます。(写真は後部のベルトも付けています)

 更に、骨組みに付けた荷締めベルトを前後のフックにかけて固定します。車のボディーに付く部分にはタオル等を固定し傷を防止します。

 この部分をいかに固定するかが、積載時の安定性を決めるので、しっかり荷締めします。

 カヤックの両側には手持ち用の布製の取っ手が付いているので、そこにも荷締めベルトを付けて、前後のフックに固定します。

 船体布に縫い付けてある取っ手ですので、強く引っ張ると危険で、あくまでも補助的な使い方で、きつく引っ張らないようにします。

 これで、積載・固定が完了です。

3 まとめ

 リジット艇に比べると構造上どうしても弱いファルトボートですが、固定さえしっかりすれば、高速道路でも積載して走行することができます。

 100km/hでは流石に怖いので、だいたい85km/h位までにしています。

 これで、釣り場などでの準備の時間が短縮でき、より手軽に楽しむことができるようになりました。

 

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