1年のうちで一番寒い時期にテントでする氷上わかさぎ釣り、一番恐ろしいのは、テント内での一酸化炭素中毒です。
私の釣行する桧原湖では、テントと小屋での釣行が主流で、過去に何度も死亡事故が起こっています。
昔、別なダム湖では一家全滅の事故も起こっています。
私としても、とてもショックな出来事がありました。昔ネットで知り合った仙台の方が、前日夜に「明日氷上釣りに行ってくる」と言い残して、翌日テント内で同行した父親と一酸化炭素中毒で亡くなってしまったことがありました。
このような事故に対して、一番安心できるのが、一酸化炭素検知器です。以下簡単にご紹介します。
1 一酸化炭素中毒の症状
無色・透明、空気よりも比重の軽い一酸化炭素は、濃度によって以下のような症状を示します。
10ppm:空調のある事務室上限(労働安全衛生法)
30ppm:8時間労働の上限(ドイツ)
100ppm:2~3時間で軽い頭痛
400ppm:1~2時間で頭痛
800ppm:45分で頭痛、2時間で失神
1600ppm:20分で頭痛・めまい、2時間で死亡
3200ppm:5~10分で頭痛・めまい、30分で死亡
2 テント内での暖房の使用
暖房には、ガスタイプのものを使うことが多いと思いますが、最近のテントは換気性能が上がり、内部で一酸化炭素中毒死することは、まずないかと思います。
しかし、古いタイプのテントや上部換気窓がない機種ですと、気をつけなくてはなりません。
4年ほど前、釣友の桧原湖名人花丸さんが、プロックスのドーム型テントでストーブを焚いていたところに、一酸化炭素検知器を持ち込んだら、警報が鳴り響き、数値を見ると100ppmを超えていました。
怖え~!! 花丸さんは、次の釣行に一酸化炭素検知器を購入し持参していました。
3 検知器
(株)テストーと言う測定機器を専門に取り扱っている会社のもので、一番小型のものでを使っています。検知器には安価な住宅用のものを含めて様々な機種が出ていますが、どの機種でも十分に役立つと思います。
主にアメリカのキューブ型のテント内で使った感じでは、暖房1個で利用している分には一酸化炭素濃度の心配はありませんが、2個目を点けると上がる傾向にあります。
濃度が上がったら、急いで窓上部を開け、換気しながら釣りをするようにしています。
これがあると、テント内での暖房利用が安心して行えるおすすめの道具です。
おかげで命助かりました。
雄子沢の坂をやっと登ったら、ゼイゼイしてしばらく休憩してました。
考えたら、一酸化炭素中毒になってたんですね。
一酸化炭素を発生してたのはイワタニのガスストーブだったのですが
ガスピアにしてからは問題ないです。
いや~、警報装置が鳴り響いた時はホントにびっくりしました。
氷上釣りでは、ストーブ選びも重要そうです。
釣り歴38年の爺様です。私ども、暖房にはコールマンのツーマントルを使います。夜釣りの照明としても使えますし、ホワイトガソリンは何より安全です。酸欠にだけ気を付けます。
かずちゃんじいじさん、コメントありがとうございます。
私も桧原湖で夜釣りが許可されていた頃は、コールマンのランタンを使っていました。最近は、ガス暖房器やバーナーの出番が多いです。
私の北米キューブテントは生地が厚く断熱仕様なので、中ではとても暖かく過ごせます。