カヤックフィッシング用カヤック フジタカヌーアルピナ2-430EX

 現在、カヤックフィッシングに利用しているカヤックをご紹介します。

 facebookのカヤックフィッシングのグループに参加させていただいていますが、ほぼ全ての方がリジット艇を利用しています。私のようなファルトボートを利用しているのは、かなり少数派のようです。

1 特徴

 このボートの特徴は、何と言っても保管・移動が楽なことです。リジット艇では、4m前後のカヤックを固定して保管する艇庫が必要となりますが、ファイルトボートは、物置や部屋の片隅に置いておけます。収納バックのサイズは、100cm×37cm×34cmです。

 移動時も、自動車の中に収納できるので、高速道路でもあまり気にせず、スピードが出せます。

 ただ、組み立て・分解に時間がかかるのが、欠点でもあります。だいたい組み立てに30分、分解に20分位の時間がかかります。

 製造元のフジタカヌーでは、このようなアルミ艇の他にハイブリット艇やグラスファイバー艇なども製作しています。この中でもアルピナシリーズは一番安価なカヤックです。

 1人乗りのものから、2人乗りの一番長い4.6m(460EX)のものまであります。私の430EXは、回頭性、直進性ともに良好で、静水域で使う分には必要十分な性能を持っていると思います。

 また、一番大きな特徴は、2人乗りであるため、デッキ部分に広いスペースがあり、1人で利用すると広い荷物スペースが取れることです。

2 仕様

 私の乗っているボートは、全長4.3m、幅75cmの2人乗りのフジタカヌー製アルミフレームのカヤック、アルピナ2-430EXです。重さは14kgとリジット艇の約半分の重量で、運搬は楽に行えます。

 アルミフレームに、テトロンターポリンの船体布をかぶせて使います。EXタイプには引き裂き強度が強い生地が使われています。

 標準色は、レッド、ブルー、イエロー、ライトブルー、ライトグリーンの5色ですが、フジタカヌーではオプションで数多くの色が選べるようになっています。私はベージュ系の「カプチーノ」にしました。

 部品は、縦方向が、キールとなるパイプ1本、側面を構成するパイプ4本、底面補強のパイプ2本、上面を構成するパイプ2本の9本で、横方向が、前後2個、中央2個の4個の部品で構成されています。

3 組み立て

 パイプを船首方向から順に組み上げ、船のフレーム部分を作っていきます。組みあがったら、船体布をかぶせて、仕上げの作業を行います。

 フジタカヌーのこのタイプのカヤックは、船尾部分に滑車の原理を利用した紐を引っ張って固定する方式がとられています。船体布がきちんとフレームに挿入されているのが前提で、かなり力を入れて引っ張る作業となります。

 船体が組みあがったら、船体布内部に収納されているエアチューブに空気を入れます。これによって、船体の張りを出して直進性・回頭性を高め、また完全沈没を防止することができます。

 中央を乗員スペースとして利用し、後方にクーラーボックスと防水袋、前方にフィッシングテーブルなどの釣り道具を置けます。

4 付属品

 この他に、付属品として、フロアマットを敷いています。これで、ビニールのベコベコ感が軽減され、足元がしっかりします。

 フロアマットは、このカヤックにはマストな付属品だと思います。

 また、純正品の座席シートは座面が固く、私のように長時間湖上にとどまり釣りをすると、お尻が痛くなってしまいます。また、背もたれも短いので、長時間の乗艇ではきつい感じとなります。

 そこで、何がいいのか色々調べたところ、ゲル状の物質を使うことによって、車椅子での長時間乗車に配慮したクッションが良さそうな感じでした。

 そのクッションを購入し、背もたれの高いシートを新たに付け替えて専用のシートとしました。

 →ケープGel-Tクッション

 座席シートは座っているとずれることがあるので、下に滑り止めを貼り付けた板を敷いています。

 これにスパンカーとフィッシングテーブル、パドルフックを設置すれば、ほぼ完成です。

 運搬には、ノーパンクタイプのカヤックカートを使っています。これを使う前は、湖岸までの移動で腰が痛くなっていました。

 パドルには当初2ピース230cmのカーボン製ストレートシャフトパドルを使っていたのですが、9時間漕いでいたら、流石に手首を痛めてしまったので、思い切ってワーナーカリスタのベントシャフト230cmスモールモデルに変更しました。手首の負担もなく、漕ぎ味も大変いいです。

5 艤装

 カヤックフィッシングテーブルに、魚群探知機2台、ロッドホルダー2基、振動子ホルダー2基を付けて釣行しています。

 これに前後のスペースに、バッテリーを付け、配線をパイプにタイベルトで固定しています。

 魚群探知機、振動子2台体勢で釣行するようになってから、安定して釣果を出せるようになりました。
 →使っているガーミン魚群探知機の詳細

6 修理

 また、ファイルとボートの宿命で、どうしても船体布底部はこすれて傷ついてしまいます。そこに布を貼りなおす定期的なメンテナンスは欠かせません。
 →カヤックの補修

 組み立てと撤収に時間がとられること以外は、とても満足しています。ただ、風が吹くと、釣りをしながら同じ位置にとどまるのが難しいので、将来的には足漕ぎ式カヤックも使ってみたいです。

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