近くで氷上釣りが出来ないので、相馬港に行って来ました。
地元の釣具店でエサを買いがてら情報を仕入れると、松川浦大橋付近で、アイナメが上がっているとのことでした。
早速現地に向かい、中通し10号オモリにアイナメ針を付けて、2本竿で始めました。
しかし、根掛かりがあるだけで、魚の反応は全くなく、時間ばかりが過ぎて行きます。1時間半を過ぎたところで、釣りはあきらめて、岩のり採りをすることにしました。
岩のりは、日本海沿岸地方で冬場の貴重な収入源となっている海藻ですが、幸いなことに相馬港付近を管轄する相馬双葉漁業協同組合の共同漁業の魚種には入っていません。(あわび、うに、こたまがい、ほっき、わかめ、あらめ、こんぶの7種類のみ、のりは、区画漁業の「のり網ひび式養殖業」)
※参考 →福島県共同漁業権
南防波堤付け根の人工岩場に行って、岩のりを探しますが、先行者が最近入ったらしく、採り尽くされていました。
仕方がないので、反対側の波打ち際の岩場を探すと、手付かずの岩のり群生地が点々とあるではないですか!これはラッキーと、早速摘み取りを始めました。
岩のりは、潮通しのよい場所にあり、一見すると岩に貼りついた流出重油のように見えます。青のりがきれいな緑色をしているのに対して、地味な暗褐色をしており、乾燥するとテカりが強いので、すぐにわかります。
波の飛沫が掛かるかなり上まで生えており、ムラサキイガイの小群落に覆い被さるものもありました。今日はもってきませんでしたが、軍手とねじり鎌があると効率的に採取することができます。
今日は波がほぼなかったので、普通近づけない波打ち際の場所まで入ることが出来ました。一番密度が高いところでは、岩から垂れ下がるように長さが10cm位まで成長していました。夢中になって採取し、約1時間で釣り用バケツ1杯分採ることが出来ました。
帰ってからまずは、採取時に入り込んだ砂を出さなくてはなりません。そのままだと中々取り出しずらいので、包丁で叩くようにして細かくカットしてから、ボウルに入れて流水で洗います。
結構な量の砂が混じり込んでいるのが、わかるかと思います。このままだと食べた時に砂のジャリ感を味わうことになってしまうので、念入りに洗う必要があります。
洗い終わったら、スノコの上に四角い形に厚めに敷き詰めていきます。今回はスノコ8枚分取れました。これを、4,5日外に干して乾燥させれば完成です。
乾燥したら、市販の海苔と同じように扱えます。特におすすめは、シンプルに焼いていただくことです。岩のりのワイルドな味に、ほのかな甘みが加わってとても美味しいです。
漁業権に注意が必要ですが、真冬に楽しめる美味しいレジャーだと思います。
コメントを残す