ガーミンソナーPS31で見るヒメマスの群れ

 ガーミンソナーPS31で見たヒメマスの群れの画像が少しまとまってきたので、改めてご紹介します。

1 画面の見方と通常振動子との違い

(1)画面の見方

 PS31は前方探査用のソナーで、もっぱらライブビューモードを使っています。縦軸には深さが、横軸には距離がmで表示されています。一番左の画面はソナー直下を示す画面で、PS22程の解像度はないにせよ、ある程度直下の様子がわかります。

 画面全体に放射状に薄く広がっている白い点は、ソナーのノイズです。感度を下げると出てきませんが、その分遠方のヒメマスを探すのが難しくなります。

 ヒメマスは光る点として認識されます。群れではそれが固まりとなっており、ソナーに近づくにつれて密度が濃い部分が赤黒→赤→黄色となってきます。

 画面に表示される前方の距離と、深さは魚探の設定で自由に変えられます。ヒメマスの群れを探している時は、より遠方の魚群が見えるように、だいたい70mのレンジを使っています。これが、魚群が近づいて来たら40mに変更して、カヤックとの位置関係を正確に捉えるようにしています。

(2)通常振動子との違い

 通常の振動子の画面では、現在の反射波は画面一番右の線で表され、中央のメインの部分は過去の反射波の情報が表示されています。

 それに対して、ソナーの画面では、画面全体にリアルタイムの情報が表示されており、通常の振動子とは情報量が全く違う機器となっています。連続線(通常魚探)と(ソナー)の違いと言えます。

 大間のマグロ漁師が使っているのもソナーですが、あれは全周探査タイプのものです。それに対してガーミンのソナーは一定方向を探査するタイプのものです。

 高速回転するレーダーと、イージス艦に搭載されている回転しない面タイプのレーダーの違いだと考えるとわかりやすいかもしれません。

2 大規模魚群の画面

(1)表層近くを泳ぐ魚群

 直近の4月11日の最後に捉えた、取水塔北側にいた大魚群です。

 昨年では、この表層近くを泳ぐ大魚群は、5月後半頃から6月にかけて出現していました。段々暖かい季節になって、表層の水温がヒメマスの一番の適温になると出てくる現象だと思っています。

(2)中層を泳ぐ魚群

 春先や8月の後半以降によくみられる魚群です。春先は、小型魚だけでなく、中~大型魚も同じ魚群にいるようで、仕掛けを入れると小型のものから大型のものまでばらつきがあります。画面の魚群は、4月4日に見つかった魚群で、深さが7m~17m、幅が約10mの魚群です。

 また、大規模魚群が浅い場所を泳ぐこともあります。画面は、直近の4月11日に対岸の船がたくさん係留されている地区のやや沖目で見つかった魚群です。深さ30mの場所の10mの深さを泳いでいるのがわかるかと思います。

 秋に見られる魚群は、おそらく産卵を控えて再度集まってきたものだろうと推測しています。釣り上げた感じでは、小型も多少いますが、中型~大型が多い印象を持っています。

(3)合体する魚群

 画面も前回4月11日の釣行で捉えられた魚群で、15m付近と25m付近を泳ぐ群れがまさに合体しようとしているところです。

 湖の中では、魚群が最初から最後まで同じ形をとっているのではなく、2つの群れが合わさったり、1つの群れが分裂したりしているようで、このような場面に時々出会います。

3 小・中規模魚群の画面

 だんだん暖かい季節になって来ると、大魚群は減り、小型魚は主に中規模魚群を作って中層に、中~大型魚群は小規模魚群を作って5~10mの浅い層を泳ぐようになります。

 画面は、4月11日の釣行で見つかった、40m前方の深さ8m付近を泳ぐ中規模魚群です。PS31では、だいたい50m(最大で約70m)前方の魚群を捉えることができますが、最初はこのように明るい線の集まりのように見えます。

 この画面は昨年の9月に捉えられた中規模魚群で、12mの深さを泳ぐ群れで、カヤックから10mの距離まで近づいてきています。遠方だと白い線で見えていた魚群も、近づくと色が変わってくるのがわかるかと思います。

 大規模魚群同様、岸近くの浅い場所を泳ぐ魚群もいます。画面は、昨年の9月に降り口の東側で見つかった深さ12m付近を泳ぐ群れで、後ろにも小規模魚群が連続しているのがわかると思います。

4 まとめ

 ガーミンソナーPS31を使うと、水中にいるヒメマスの群れの様子(大きさ、深さ、距離)が手に取るようにわかります。湖の中層を不規則で高速に泳ぐヒメマスを追尾するには最適な道具だと思います。

 ガーミンのうたい文句も、PANOPTIX「ALL SEEING SONAR(全部見えるソナー)」ですので、その名前の通りの機能を持っていると思います。Panoptixシリーズには、より解像度が高い大人気のLivescopeもありますが、私はヒメマス釣りにはPS31で十分だと思っています。

 私の釣り方では、PS31がなければ、全くヒメマスを釣り上げることができません。万が一湖上で故障したら、その日の釣りをあきらめて引き返します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です