私は、釣りが趣味ですので、どうしても早朝出発が多く、前日に車中泊ができれば楽だな~と常々思っていました。こちらで、それを可能にした方法についてご紹介します。
1 問題と解決方法
使っている車は、長距離釣行をしても燃費にやさしい最初期型のアクアです。
そのままでは、どうやっても、車中泊は無理な車です。後部座席を倒しても荷室との間に段差が出来ますし、段差を埋めてフラットにしても、とても人が横になる長さが足りません。長さを取ろうとして助手席を後ろ側に倒しても、大きな段差が出来てしまいます。
そこで、どうすれば、トヨタアクアで車中泊が出来るか?いろいろ考えてみました。
出した結論は、「頑丈でフラットな就寝用ボードを作る」です。
荷室や助手席に段差があっても、その上に頑丈でフラットなボードを載せて、平らな面を確保すれば、全く問題なく就寝できます。
2 就寝用ボードの製作
人が上に載ってもベナベナせず、平坦面が取れるボード。この条件を考えながら、ホームセンターを徘徊しました。そこで出した結論は、ワイヤーネットメッシュパネル 60×90cmと、安価な2×4木材(断面38×89mm)、それに金具類を組み合わせて作ることでした。
仕上がり寸法は、縦1820mm、横600mm、厚さ42mmです。
先ず、2×4材をメッシュパネルの寸法にあった大きさに裁断します。縦方向フレームに素材の長さの1820mm2本、横方向フレームに600-(89×2)mm2本と、同寸法の補強材3本を作ります。
これらの木材を、L字金具・T字金具を使って組み合わせていきます。
枠が組みあがったら、結束ベルトを使ってメッシュパネル2個をそこに括りつければ完成です。丈夫な材料だけあって、結構な重さになります。
アクア側では、後部座席を倒し、更に助手席を一番前方まで出してから、背もたれを後ろに倒して準備OKです。
こちらに就寝用ボードを載せて、荷室と助手席側にボックス類を置いて、高さを調整します。荷台側にコンテナボックス、助手席側にRVボックスを置くと、丁度いい塩梅の平坦面が出来上がります。微調整は、荷台側のコンテナボックスの下に板切れなどを置いて行います。
こちらに、マットとシュラフを敷けば、車中泊用の寝床が完成です。
※追記
今回は1枚板の就寝用ボードとしましたが、半分に折りたためるように作り、荷室や後部座席に収納できようすることも可能だと思います。すなわち、1820mmの縦方向のフレームを半分の位置で切って、横フレームを1枚増やし、2枚を真ん中並べて取付け、各フレームの接合部に頑丈な丁番を合計4つ位付ければ、可能かと思います。更に、縦方向フレームの接合部両側面に、丈夫な金属の棒や板を、広げた時に固定できるように取付ければ、完璧だと思います。
3 注意すること
ただ、難点は、天井までのスペースが狭い点です。体を起き上げようとすると頭が天井にぶつかってしまいますが、就寝用と割り切って横になってしまえば、あまり気になることはありません。
折りたたむことはできないので、車中泊をする場合は、車に積みっぱなしにして出かけることになります。そこで、以下注意する点もあります。
まず、このボードは、横幅が60cmと結構広いので、運転席側にせり出して、少し変速レバーの上に干渉がちになります。多少気にはなりますが、運転自体には大きな支障はありません。
また、重量があるので、急ブレーキを踏むと、グローブボックスに当たって、驚くこともあります。安全運転を心掛けましょう。
4 実際の寝心地ほか
寝心地にはマットやシュラフも関わって来ると思いますが、私はサーマレストの超厚手のインフレータブルマットのサーマレスト「モンドキング3D」とイスカの厚手封筒型羽毛シュラフ「ダウンプラスレクタ500」を使っています。寝心地は、バッチリで、ボードがぐらぐらすることもなく、朝まで熟睡できました。
携帯用大容量電源を利用して、冬場は電気毛布、夏場は手作りクーラーを使えば、更に快適になると思います。
車中泊をするにあたって、窓隠しはマストアイテムです。フロントガラス部分のみ購入し、他は銀マットを裁断して吸盤を付けて自作しました。
小型車でも車中泊に挑戦してみたい方がいれば、是非おすすめしたい方法です。
とっても参考になり有り難う御座いました
私はプリウスαですが乗鞍岳等スキーで車中泊グッズ検討中です
堀さん、書き込みありがとうございます。
プリウスαだと身長方向に余裕がありそうで、うらやましいです。
アクアだと、シートアレンジだけで車中泊するのはどうやっても無理で、この方法にたどり着きました。