マキタの充電式ポータブル冷凍冷蔵庫-CW180DZ-

 You Tubeを色々眺めていたら、マキタの充電式電動工具を数多く紹介しているサイトに、ポータブル充電式保冷温庫が紹介されていました。

 マキタの18V充電工具にすっかりはまっている私は、早速欲しくなり、各ショッピングサイトを調べてみたのですが、みんな在庫切れでした。今春発売の製品なので、凄い人気のようです。

 仕方がないので、メリカリでほぼ定価(希望小売価格税別69,800円)で購入しました。手元に届いたので、簡単にご紹介したいと思います。

1 形などの概要

(1)外形と重さ

 外形は、623×341×371.5mmと35~40リッタークラスのクーラーボックス位のサイズがあり、けっこうかさ張ります。

 重さは、18V6Ahのバッテリー2個を入れた状態で、14.3kgと、大型クーラーボックスに魚と氷が入った状態位の重さがあります。幸いキャスターが付いているので、現実的には、キャスターを利用して移動させることになると思います。

(2)電源部とパネル

 電源は18Vバッテリー2個と収納する上部ボックス部分と、本体側面下部にコネクタがあります。18Vバッテリーは1個の取り付けでも利用可能ですが、作動時間が短くなります。

 パネルは、電源ボックス前の本体上面にあり、設定温度を調整できます。最初は外気温が表示され、温度設定後は、庫内の温度を表示します。また、バッテリーの残量も確認することが出来ます。

 5℃設定でサーモスタットの動きを見ると、5℃まで温度が上昇すると冷却が始まり、3℃まで冷却すると切れる動き繰り返すようです。

(3)保冷温庫

 20リッターの容量のものが本体にありますが、断熱材以外に冷媒等が周辺に入っているようで、外面と約5cm位の厚さがあります。また、庫内側面には照明があり、蓋を開けると内部が照らされます。

 蓋部にはゴムのパッキンがあり、取り外して洗浄できるようになっています。蓋は大きめのバックルとなっており、とても使いやすいです。

(4)便利な機能

 外面の上部には、栓抜きが付いています。最近瓶の飲料はあまりみかけませんが、レトロな感じでいい装備だと思います。

 また、バッテリーを入れるボックススペースにはUSBコンセントがあり、本体の電源が入っているうちは、このコンセントを通してスマホなどに充電することも出来ます。

2 仕様

(1)設定できる温度

 冷凍・冷蔵庫としては、-18、-10、0、5、10℃の5段階の温度が設定できます。当然、低温の方が消費電力が多く、-18℃で90Wの能力があります。ただ、冷凍・冷蔵庫はサーモスタットが働き、温度が一定の範囲にある時は、冷却機能が停止するので、常時90Wと言うわけではありません。

 保温庫としては、55、60℃の2段階の温度が設定できます。こちらは、60℃で42Wで、こちらもサーモススタットが働きますが、冷凍・冷蔵庫よりも連続保温運転の時間は多そうです。

(2)利用できる電源

 まず、マキタの1.5~6Ahの18Vリチウムイオンシリーズのバッテリーが利用できます。運転時間を長くするためには、6Ahのバッテリーを使う必要があります。これ以上の容量を持った中華製互換バッテリーもありますが、中身は似て非なるもののようなので、機械保護からもおすすめできません。

 家庭用100Vコンセントの利用も可能です。近くにコンセントがあるような環境では、こちらがおすすめの使い方です。バッテリーが付いていてもコンセントに接続されていれば、そちらからの給電に切り替わるようです。

 車用の12Vあるいは24Vのシガーソケットも直接利用可能です。車で移動中は、こちらの機能を使えば、接続しているバッテリーからは給電されないのは家庭用コンセントと一緒です。

(3)バッテリー利用可能時間

 取り扱い説明書とメーカーのカタログによれば、6Ahバッテリー2本使いで、外気温30℃で-18℃5時間5℃17時間、外気温0℃で60℃で4時間が利用可能なようです。

 真夏の飲料保存用に多用する5℃の温度帯で17時間持つのは、ありがたいことだと思います。予備のバッテリーがもう1セットあれば、更に利用時間がのびます。

3 注意事項

(1)水は大敵

 電気製品なので、水しぶきがかかるような場所や湿った場所では利用できません。バッテリーがショートしたり、故障の原因になります。

(2)本体の傾斜に注意

 触媒が入っている冷蔵庫の宿命的な部分ですが、本体の傾きには弱い仕様になっています。まず30度以上傾けるとエラーが出て3分位利用できなくなります。

 これが、70度以上傾ける(左のみ40度以上)と、2時間経過後にしか利用できなくなります。

(3)利用中のコンセント着脱時注意

 電源の種類を変更する場合、一呼吸必要なようで、3分間の間があく仕様のようです。

 バッテリーを付けた状態で、コンセントを抜くとエラーメッセージが出て、3分後に自動的に運転を再開します。

 バッテリーを付けた状態で、コンセントを入れると、運転を自動停止し3分後に再開します。

4 使い方を考える

(1)車中泊での利用

 移動中は、車のシガーソケットから給電し、停車してからはバッテリーに切り替えれば1晩使えます。

 取扱説明書ポータブル電源の利用は推奨されていませんが、理由が、コードが足に引っ掛かりやすいとのことで、本体故障の原因にはならないようです。こちらを利用すると飛躍的に利用時間がのびます。

 私は、619WhのSmartTapを持っていますので、5℃で丸2日は持つ感じです。

(2)キャンプでの利用

 キャンプ場でも活躍しそうです。

 電源サイトでは、100Vコンセントがそのまま使えますので、保冷の心配は全くしなくて良くなります。電源がないサイトでは、6Ah1セットでは心もとないので、もう1セット準備したいところです。ポータブル電源の利用や、施設内コンセントの借用等で保冷時間を延ばすことができます。

 また、普通のクーラーボックスと併用して、こちらを氷温にして氷を保存しておき、それをクーラーに逐次入れる使い方も出来そうです。

(3)釣りでの利用

 残念ながら、余程条件の良い釣り場でない限り、持参することはできません。

 帰りの車で、0℃の設定にした庫内に釣った魚を袋に入れて保存する使い方が現実的かと思います。他の食材もそうですが、ペットボトルなどの容器以外は、袋に入れて庫内を汚さないような工夫が必要です。

(4)野外作業での利用

 電動工具のラインナップが充実しているマキタも想定している使い方のようで、真夏の現場での心強い味方になってくれると思います。

 コンセントがないところでも、18Vバッテリーがあれば、現場の近くまで持っていき、冷えたペットボトル入り飲料やかき氷アイスなどを入れていおくことができます

5 まとめ

 重さや大きさはありますが、野外の電源がないところで冷凍・冷蔵庫を利用できるのは、大変便利だと思います。

 釣り用クーラーに氷を詰めても保冷はできますが、この保冷庫を使うと溶けた氷の扱いを心配することもありません。

 高価な製品ではありますが、マキタの18Vバッテリーをすでにお持ちの方には、おすすめの道具だと思います。

 また、18Vバッテリーをうまく収納できて持ち運びに便利なケースもあるので、バッテリーを多めに持参すると、より長時間の利用が可能になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です