自作の木製燻製器を設計する1(基本設計)

 燻製を作り始めて、かなりになりますが、まだ本格的な燻製ボックスは作ったことがありません。現在までに、段ボールスモーカー3個、段プラスモーカー1個を自作し、ニジマスの温燻ならなんとかうまく作れるようになりました。

 しかし、先日ヒメマスの熱燻を作ってみて、現在の段プラスモーカーでは温度管理に難がある感想を持ちました。

 そこで、新たに燻製ボックスを作るべく、大体の設計をしてみましたので、ご紹介します。

1 設計要件

(1)今後、10年くらいは使用に耐えられる頑丈なものであること

 段ボールや現在使っている段プラは耐久性に乏しく、みすぼらしくもありますので、しっかりした本格的なものを作りたいと思います。

 ネットで頑丈なものを調べてみると、だいたい5万以上と高額です。自作すればかなり安価に仕上がると思います。

(2)100度近くの温度に耐えられる素材であること

 ヒメマスの熱燻が思いの他美味しかったので、今後は熱燻をメインに作って行こうと思います。すると90度位がメインの温度になるので、それに耐えられる素材が必要になります。

 軽量素材としてスタイロホームやラバーシートも検討してみましたが、通常利用での推奨耐熱温度が80~90度位ですので、熱燻に使うのは難しいと思います。

(3)現在のスモーカーとあまり大きさが変わらないこと

 現在利用している段プラでのスモーカーのサイズが、450×450×900mm位で、いい具合で物置に収まっているので、あまり変わらないサイズのものにしたいです。

(4)450×450mmのネットラックが4段入ること

 わかさぎやヒメマスの熱燻製を大量に作ってみたいので、この位のサイズのものが4枚は必要です。

(5)燻製器の中で乾燥もできること

 燻製前には、乾燥の工程が必ず必要となってきますが、温度が低い季節にわかさぎの燻製を作るときには、できれば、燻製器の中で効率的に乾燥させたいです。

 現在の燻製器では、扇風機をあてて無理やり乾燥させていましたが、扉を開けずに乾燥させたいです。

 既に頑丈なネットラックを発注してありますが、網目が50mmと大きいので、わかさぎの燻製を作る時は、網目の細かいネットを上に敷こうと思っています。

(6)現在使っている道具類が収まり良く入ること

 現在、1200W対応の電熱器、スモークウッドとその受け皿、サーモスタット、燻製用温度計を使っています。これらの機器がうまく収まるような大きさで、450mm×450mmから大きく外れないものにしたいです。

(7)移動できる重さであること

 材料に18mmの立派な板材を使うと40kg近くになるので、軽量化が可能な素材を使う必要があります。また、持ち運びが便利であることも考えたいと思います。

2 概要

(1)大きさ

 燻製ボックスの内部の大きさを、460×550×1150mmとしました。

 横幅は、450×450mmのネットラックをスムーズに出し入れするために、10mmの遊びを取り、460mmとしました。

 奥行きは、ネットラックがスムーズに出し入れできるとともに、電熱器とスモークウッド用プレートを一緒に入れても干渉しない、550mmとしました。

 高さは、熱源や燻煙材から素材を出来るだけ離した方が、美味しい燻製が出来るので、高さは1150mmとしました。

(2)素材

 木製を基本に考えたいと思います。最初全て18mm厚の集成板材で作ることを考えたのですが、重さが40kg近くになってしまうので、コンパネと化粧合板の組み合わせを基本に作りたいと考えています。

(3)ネットラックの取付け

 ネットラックは4段とし、側面に板を取り付けることによって、スムーズに出しれできるようにしたいと思います。

(4)電動ファンを使っての乾燥

 段ボールスモーカー内で、短時間で魚を乾燥させる時には、扉を開けて扇風機を当てて乾燥させていました。しかし、この方法だと、すきを見て猫に持っていかれることも多かったです。

 そこで、夏場に向けて購入した、空調服の電動ファンが大きさや風量ともにいい感じに思えたので、こちらを取り付けることにしました。

3 まとめ

 新たに作る燻製器は、現在使っているものとさほど大きさが変わらないものが出来そうです。

 →実施設計(細かい寸法や組付け方)
 →材料の調達
 →組み立て
 →まとめ(実際に使ってみる)

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