木製燻製器を製作する1(材料調達)

 木製の燻製器について、実施設計を元に材料調達が完了したので、記載したいと思います。

 木材類は、購入後ホームセンターで利用の大きさに切ってもらいました。また、穴あけが必要な部材は、工作室を借りて穴を開けました。

1 3mmコンパネと2.5mm化粧合板

 側板と奥板に使う材料で、それぞれ、規定の大きさに切りそろえてあります。

 これを厚さ15mmの角材を使って挟み込み、1セットとします。

2 底板と天板、18mmコンパネと集成合板

 天板は集成合板、底板はコンパネを使いました。こちらも規定の大きさに切りそろえてあります。

 底板に利用するコンパネには、組み立て前に、電熱器とスモークウッドを載せる金属トレイを固定するL字金具を取り付ける必要があります。

 天板は、ジグソーを使って煙突となる直径170mmの穴を中央後部に開けました。穴の位置は、奥板接続部から10mm離してあります。

3 扉(集成合板)

 扉は、下部2か所に電動ファンを埋め込むための径110mmの穴を開けました。電動ファンを仮に付けてみたところ、取り付け部は、板の厚さ内に収まりました。また、電動ファンのコンセント部は扉の内側外に出たので、扉内側を削る必要はなかったです。

4 15×30mm角材

 側板と奥板のコンパネと化粧合板を繋ぐ角材で、縦の部材6本と、横の部材21本(写真)があります。側板と奥板では横幅が違うので、横の部材の長さも若干変わります。

 横の部材は、上下の他、内側のネット取り付け部と中央部の取っ手が付く部分の補強にも使います。

5 30×40mm角材

 側板内側に取り付け、燻製材料を載せるためのネットを載せる部材です。4枚のネットを載せますので、左右で8枚の部材が必要です。

 こちらは、一番力のかかる場所なので、側板内の15×30mm角材から木ネジを打ち込んで固定する予定です。

6 3mmコンパネ蓋類

 150×150mmのもの2枚と170×170mmの2種類を製作しました。こちらは、コンパネの端材を、電動丸ノコを使って自分で切ったものです。

 150mmのものは、電動ファンを利用しない時にその穴を塞ぐために、扉の裏側に取り付けます。170mmのものは、天板の煙突穴の開き具合を調整するために天板に取り付け、可動式とします。

7 金属棒とナット類

 M6ネジが入る太さの金属棒6本を準備しました。片方を袋ナットとワッシャーで、もう片方をナットとワッシャーで固定します。

 スモークウッド用トレイと電熱器保護のためのトレイを燻製器内部の空間に置くための棒で、この太さがあれば、変形せずに固定可能です。

 100mmの製品を購入しましたが、裁断は、組みあがった本体に取り付けて寸法を確認してからにしようと思います。

8 金具類など

(1)L字金具

 まず、側板と奥板の角材を補強するためにその接続部に取り付ける小型のL字金具を準備しました。内側の3mm合板を打ち付けてから補強します。

 また、底の電熱器と上部の金属トレイを固定するために、別な2種類のL字金具を準備しました。電熱器の固定には側面2か所と奥1か所の3個が必要で、上部金属トレイの固定には、トレイが奥壁に触れて、奥壁が異常加熱しないために2個が必要でした。

(2)小型止め金具とL字フック

 小型止め金具は、扉内側に電動ファンの穴を塞ぐ板を固定するために取り付ける小型の金具です。

 150×150mm板の上下2か所で固定し、煙が外に出ないようにします。実際に稼働させてみて、煙が漏れるようなら板にゴムを貼ろうかと思います。

 L字フックは、側板の外側に燻製器用のサーモスタットをぶら下げるための金具です。内側にネットを載せる板が止めてある最上部の中央に取り付ける予定です。

(3)丁番とマグネット扉受け

 丁番は扉を取り付けるためのもので、側板の補強材が15mmですので、それよりも少し小さめのものを準備しました。

 実際の取り付け時には、扉が隙間なく閉まるように扉側を丁番の厚さに削ってから取り付けるようになります。実際の取り付け前に、試作が必要そうです。

 また、扉がきちんと閉まるように、マグネット扉受けを上下2か所に準備することにしました。

 金具は、天板と底板の内側と、扉の内側の計4か所に取り付けます。丁番で扉を取り付けてから慎重に位置決めをする必要があります。

(4)煙突蓋用ボルトとナット

 天板の煙突蓋を可動式にするために、蓋をボルトとナットで天板に留めます。

 天板の厚さが18mm、蓋の厚さが3mmですので、ナットを入れてもこれよりも少し長い長さのものにしました。

(5)取っ手類

 燻製器本体を持ち上げるための取っ手を側板中央に2個、扉の開閉時に使うものを扉中央に1個取り付ける予定です。

 実施設計当初は扉に取り付ける予定になかったのですが、マグネットで強力に閉まる仕様にしたので、取り付けることにしました。

(7)釘と木ネジ類

 各板と角材を止めるのに必要な釘と木ネジには大きく以下3種類があります。

 まず、側板の角材と板材を留める釘には16mmのコンパネ釘を準備しました。また、角材補強のL字金具を留める釘には13mmのものを使用します。

 次に、内部に作りつける30×40mmの棚材の固定には、40mmのスリムビスを使うことにしました。こちらは力がかかる部分ですので、釘ではなくスリムビスにしました。4か所で留める予定です。

 最後に、各板を組み立てるのに利用するのは、50mmのスリムビスとしました。実際に使用してみて、改良の必要が出てきた場合、ビスだと分解することが容易だと思ったからです。

9 ネットラック

 燻製材料を載せるためのラックです。今回は、衣装などを掛けられるような頑丈なものにしました。小さめの材料が落ちないように、細い針金を縦横に渡そうかと考えています。

 また、わかさぎなどの超小魚については、金網の4面を板で挟みこんだ専用板を作成する予定です。

10 充電式電動ファン

 材料をスモーカー内で乾燥させるために、真夏に利用する空調服のファンを使いました。外側のリングを扉に固定すれば、本体をはめ込んで使えます。

 前に空調服でご紹介したバートル製のファンで、充電池は、服のものを流用します。かなりの風量で長時間持つので、乾燥には十分使えると思います。

 冬をメインに使おうかと思っていますが、スモーカー内に氷を入れたトレイを置いたら、真夏でもひょっとしていけるのではと考えています。

5 まとめ

 以上、各木材と金具類を調達しましたが、金額的には、だいたい2.5諭吉位かかった感じです。この中では特に集成合板類が高額でした。電動ファンとバッテリーのセットも合わせると、4諭吉位かかってしまいます。

 市販の燻製器はほとんどが金属製で、たまたま見つけた小型木製燻製器は、8諭吉近くするようなので、それよりは安く半額で製作できる感じです。

 燻製製作には、素材の水分をいかに抜くかが重要で、そのためには金属製のものよりも、吸湿性がある木製や段ボール製のものが有利だと考えています。

 実際に組み立てたところもUPし、最終的には使い勝手も含めたまとめも記載したいと考えています。

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