魚探徹底比較 ホンデックス611CN、ガーミンECHOMAP PLUS45CV その2(魚探性能)/4回

 その1 大きさと価格
 その2 魚探性能←今回のテーマ
 その3 地図機能
 その4 画面、外部接続等とまとめ

 前回は、大きさと価格について、比較しましたが、今回は、魚探性能について比較してみたいと思います。→ヒメマス釣りに使う魚群探知機はこちら

3 魚探性能

(1)本体

 本体が対応している出力は、611CN100W45CV500Wとなっています。また、対応可能な周波数は、611CNが200Hz固定、45CVが通常魚探で50/77/83/200 kHz、クリアビューで260/455/800 kHzです。クリアビュー画面では、通常魚探よりも解像度の高い画像を得ることができます。本体は、45CVの方がかなり幅広い周波数帯をカバーしています。

 利用可能な最大深度については、611CNには深度レンジの最大が150mとの記載のみで、45CVについては、淡水域で2,300ft、海水域で1,100ftとなっています。こちらは、出力の関係から、45CVの方がより水深のある場所まで探査可能です。

 氷上釣りに使う分には、両魚探ともに問題ないと思いますが、611CNは、出力の関係から海などで100m近い水深で使うのは厳しいかもです。別な振動子TD04を611CN姉妹機のPC500Cに付けて、淡水約90mの深さでカヤックで移動しながら探査してみましたが、頻繁に底をロストしていました。

 また、45CVは2つの周波数を画面分割で同時に表示する機能を持っています。611CNは通常画面横にAモード画面で、リアルタイムの魚群の反応をわかりやすく映すことが可能です。45CVは、Aモードに加えフラッシャー機能にも対応しており、リアルタイムの魚群の反応を円周で表示可能です。氷上釣りでは、真下の魚をリアルタイムで確認できるAモード、フラッシャーは便利な機能です。

(2)振動子

 これは、接続する振動子によって変わってしまう部分ですが、事実上氷上釣りの標準振動子である、ホンデックスTDO7(9度)とそれと同等の指向角を持っているガーミンGT10HN(7度)を比較したいと思います。

 TD-07(写真右)は、Vexilar社のアイスフィッシング用振動子TB0051のOEM品と思われ、指向角は9度となっています。ケーブルは柔らかいゴムコーティングのケーブルで長さは200cmです。私も前のHONDEXの魚探を使っていた時には、こちらを使っていました。下方の魚を狭い角度でいい感じでとらえることが出来、気に入っていました。

 GT10HN(写真左)は、出力500Wに対応し、約130から300Hzの複数の周波数で利用でき、周波数によって、指向角を変えることができます。一番狭い300Hz帯で7度と言ったTD-07よりも狭い指向角を持っています。ケーブルはシリコンコーティングされており、長さは約240cmとTD07よりも約40cm長いです。また、水温計が内蔵されており、画面で水温を確認できることもできます。実際に使ってみて、解像度は高く、底の魚の様子がよくわかりました。

 海や湖沼などのオープンウォーターで使う場合には、別な振動子を使うようになるかと思いますが、HONDEXではTD04C(3P)、TD05(3P)、TD45(3P)が対応オプションとされています。GARMINでは、GT20など、使う場所によって対応可能な機種の中から選ぶことが出来ます。45CVで選択できる振動子は、CV20、CV22、CV23、GT8、GT10、GT15、GT20、GT21、GT22、GT23などです。

(3)アラーム(警報)機能

 611CNには、フィッシュアラームと水深アラーム、水温アラームが搭載されており、魚については、フィッシュマークとして表示することが可能です。

 45CVにも、同じくフィッシュアラームと水深アラーム、水温アラームが搭載されています。深度については、浅場、深場の両方を使うことができます。

 氷上釣りでは、だいたい魚がいる場所で釣りますし、狙う魚もわかさぎオンリーですので、あまり使わない機能かもしれません。しかし、船での釣行では、暗礁に乗り上げたりするのを防ぐための必須の機能だと思います。

(4)録画機能

 45CVだけがもっている機能です。魚探の映っている状況を録画することができます。氷上釣りでは、あまり使わない機能だと思いますが、海で海底地図と魚探を連動させて、底のポイントを探ったりするのに、便利な機能だと思います。

(5)拡大表示機能

 こちらの機能は、両方の魚探とも持っています。611CNは、2、4、8倍から選択が可能で、45CVでも、底面や任意の水深の拡大機能を持っています。

 特に底付近を群れで泳いでいる氷上わかさぎ釣りでは、この底部の解像度がとても役に立つ機能だと思います。海でも根に付く魚を明瞭に判別できるかもしれません。

(5)氷上での魚の映り方

 2月17日(日)の同じポイントで、双方の振動子を使って映してみました(前掲写真2枚)。基本的に底からかなりの高さまで魚がいる状況です。611CNは半分が拡大画面、45CVは通常魚探の画面です。基本的な魚の映り方に違いがないことがわかるかと思います。

 →その3地図機能へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です