その1 大きさと価格
その2 魚探性能
その3 地図機能
その4 画面、外部接続等とまとめ
最後に、画面構成、電源、拡張機能、マニュアル類、モービル等への取付をご紹介し、まとめたいと思います。
5 画面構成
画面の大きさは、前述のとおりですが、両魚探とも複数の画面で使うことが出来ます。
611CN(写真)では、画面を上下2分割と縦2分割で利用可能です。上下では、上部に地図画面、下部に魚探画面を映すことが出来、縦では、魚探画面の通常部と拡大部を映すことができます。
45CVでも、611CNと同じく縦方向と横方向、それぞれ2分割することが可能です。各画面に、通常魚探画面・クリアビュー魚探画面・地図画面・フラッシャーを映すことができます。
6 電源
こちらが、一番大きな違いで、どちらの製品を購入するのかの判断材料にもなるかと思います。
611CNは、従来のHONDEX魚探のセオリーに則って、単3電池8本が内臓可能な電池パックが本体と一体となっています。最近では、電池パックをバッテリーに置き換えた製品も他社(BMO)から販売されており、電池の心配をせず釣行できます。また、電源ケーブルを別途入手すれば、通常の12Vバッテリーからの通電も可能です。
→アマゾンのBMO電池パック販売サイト
45CVは、本体とは別にバッテリーを準備する必要があります。単3電池を使うなら電池ケース、12Vバッテリーを使うなら、各種バッテリーから選択しなくてはなりません。
形状の項目でもご紹介したとおり、45CVの携行性を大きく損ねる部分だと思っています。
私は当初単3電池8本のケースで使っていましたが、最終的にマキタの18Vバッテリーのアダプタを利用しています。
→アマゾンの販売サイト
氷上で使う充電式電動ドリルを始め、豊富なマキタの18Vリチウムイオンシリーズの機種と共通のものです。611CN、45CVともに使えますので、大変便利な製品だと思います。
消費電力は、611CNが3.5W、45CVが5Wとなっており、電池容量の少ないバッテリーでも1回の釣行に対応可能だと思います。
7 拡張機能
外部メモリも含めて、こちらの機能についても2機種についての決定的な違いとなっています。
(1)外部メモリ
611CNは外部とのデータのやりとりはできず、製品がデータも含めて完結したものとなっています。
45CVはマイクロSDカードスロット(写真)を持っており、最大32GBカードが使えます。地図の項目で御紹介したクイックドローの自作地図もこのメモリに保存され、容量的には、まず普通の利用では一杯になることはないと思います。
また、このマイクロSDカードを使って、PCで紹介した地図データをダウンロードしたり、他のガーミン魚探で作った海図のデータをコピーしたりすることができます。
(2)外部インターフェイス
611CNは、魚探と水温計測と電源の3つのコネクタしかありません。
45CVは、魚探と電源の2つのコネクタがあり、そのうち電源コード配線の中にNMEA 0183ネットワークの配線(2本)を持っています。この配線を使うことによって、ヘディングセンサー等の外部機器を魚探に接続することができます。
氷上釣りでは、使う機会のない機能だと思いますが、船での釣行ではヘッディングセンサーがあるととても便利です。ヒメマスのカヤック釣行の時には、95SVにヘディングセンサーを付けており、とても重宝しています。
8 マニュアル類
各魚探には、購入時にマニュアルが付いてきます。以下御紹介します。
611CNのマニュアルは、92ページの白黒印刷のもので、章立てとしは「基本操作・プロッターの操作・魚探の操作・その他の操作」の4章からなっています。使うにあたっての必要な機能は、きちんと解説されており、とてもわかりやすいマニュアルだと思います。
45CVには、ECHOMAP PLUS共通のカラー48ページのマニュアルが付いています。かなり内容豊富で、75SVや95SVなどの上位機種にしか無い機能も記載されています。多機能ゆえに、使いこなすまでが大変と思ってしまうマニュアルです。
45CVのマニュアルは、オンラインでPDFファイルがダウンロード可能ですが、611CNのマニュアルは定価1,000円(税抜)で販売しているようです。
→EchomapPlusシリーズのPDFマニュアル
マニュアルをダウンロードして、機能について詳しく知ることは、機種選定には有効な方法だと思います。
9 モービルや船等への取り付け
スノーモービルに取り付けるには、611CNは現実的な大きさではありません。
45CVは、前にご紹介しましたが、ラムマウントシステムの部品を使えば、とても良い感じに取り付けられます。ハンドルに取り付けるには、「U字クランプベース」・「ショートアーム」・「ラウンドベース」の3点があればOKです。
他に、611CNには、バリバスから丁度ぴったりの魚探ポーチ(写真、振動子入れは別)が出ており、氷上での持ち運びには大変重宝します。
45CVには、魚探ポータブルバック(販売価格7,700円)とポータブルキットベースハンドル(販売価格3,300円)があれば、氷上での持ち運びが便利なセットとなります。
→楽天の魚探ポータブルバックの販売サイト
→楽天のポータブルキットベースハンドルの販売サイト
船への接続については、各メーカーから豊富な接続器具が出ており、611CN、45CVともに問題なく取付けられると思います。先のラムマウントシステム以外では、BMOの各種接続機器、スコッティの各種接続機器が便利なものと思います。
10 まとめ
以上、様々な面から2つの魚探を比較してきました。それぞれに特徴があって、使用方法によってどちらが合っているかが分かれるところだと思います。魚探としての性能にはそれほど大きな違いはないので、釣果に大きな差が付くとは考えにくいです。
ただ、実際に試したことがないので、実用深度について正確な事は言えませんが、611CNは、魚探出力(100W)の関係から、水深のあるポイントで使うのは厳しい感じがします。
以下使用方法を参考に想定してみました。
<ホンデックス611CNが合っているユーザー>
携帯性を重視し、難しい設定をせず、直ぐに魚探を使いたいユーザー。魚探がポータブルにまとまり、振動子を接続すれば、すぐに使えるのは大きな利点だと思います。マニュアルもとてもわかりやすいです。
<ガーミン45CVが合っているユーザー>
地図のダウンロードやバッテリーの接続など面倒な作業をいとわす、色々な機能を自分でカスタマイズしながら使いたいマニアックなユーザー。611CNには無い様々な機能は大きな魅力だと思いますし、スノーモービルにすんなり付けられるのもいい感じです。
氷上での利用を前提として考えましたが、カヤックなどの船ではGARMIN魚探では、45CVよりも大画面の75SVや95SVの方が見やすいかもしれません。
HONDEXでも、上位機種では、ガーミンのクイックドローに匹敵する機能を搭載し、より大きな出力の振動子を使うことができますが、かなり高額となっています。
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