昨日は、17匹上がりましたが、釣れない時間と釣れた時間の落差が激しかったので、いろいろ反省点を考えてみたいと思います。
1 係留サビキ釣法の限界
朝方、15分足らずで、バタバタと5匹上がりましたが、その後、ぱったりと魚が来なくなってしまいました。
焦れて、周辺の魚を探し回ってみましたが、群れが見つかりません。
昨年は、序盤戦にこの付近で結構上げたので、群れ自体が薄いと思われます。
ヒメマスのボート釣りには、大きくヒメマストローリングと係留サビキ釣り(イクラなどのエサ釣り含む)の2つの釣法がありますが、沼沢湖ではトローリングは禁止されています。
係留サビキ釣りの1択となってしまいますが、コマセで足止めをするにしても、魚の群れの通過をひたすら待つ釣法に変わりはありません。
今回のように、群れ自体が薄いと、厳しい釣りになってしまいます。
私も今シーズンは、この釣り方で行こうと思っていましたが、昨日の結果から考えを変えることにしました。
2 一人群狼作戦発動
群狼作戦とは、第2次世界大戦でドイツ海軍が、Uボートを使って、連合国の輸送船団に襲いかかった通商破壊作戦です。
複数のUボートを使うところが決定的に違いますが、遠方より偵察機で船団の進路を割り出し(ソナーを使って遠方のヒメマスの進路を割り出し)、待ち伏せして魚雷で撃沈する(仕掛けを入れて、ヒメマスを釣り上げる)ところが、なんとも似通っています。
昨年も途中から、ソナーを使ってヒメマスの群れに挑んでみましたが、うまくいかないことも多かったです。
そこで、改めてポイントを考えてみました。
(1)大きな群れを見つける
PS31の前方探査やPS22の下方探査を使って群れを探してみると、その大きさがまちまちであることがわかります。
1匹の単独のものから、数匹のもの、果ては昨日のように厚さ10m、幅10mの巨大なものまで、ソナーの反応でハッキリ判別可能です。
ここで大きな群れだと、仕掛けを安定して群れの中に送り込め、釣果に結び付きます。
小さな群れだと、仕掛けの投下位置をはずす危険性があります。
何にも増して、大きな群れを見つけ出すことが、一番重要なポイントになると思います。
(2)群れの側まで行ったら、カヤックの速度を落とす。
これが、昨年犯していた過ちで、比較的高速で群れに突っ込み、仕掛けを落としていました。
これでは、仕掛けが斜めに入り、群れのいるタナに正確に入らなかったと思います。
近くまで来たら、スピードを緩め、タイミング良く真下に落としてやれば、きちんと群れの中に送り込め、アタリが取れます。
また、群れの針路を予測して、先回りして仕掛けを落として群れが来るのを待つ作戦は、ヒメマスが不規則な動きをするので、釣果を上げるのはむずかしいと感じました。
やはり、群れの直上もしくは少し先にカヤックが乗っかるようなイメージが一番いいと思います。
3 手順のまとめ
A 前方探査
まず、PS31を使って前方50mまでにいるヒメマスを探します。
B 接近
群れが見つかったら、カヤックを微妙に回頭させながら、一番反応の強い方向に近づいていきます。
C 減速
群れが10m以内に入ったら、スピードを緩め、仕掛けの投下に備えます。
D 仕掛投下
群れが直下に入るタイミングで、仕掛けを投下します。2本竿だと混乱しそうなので、1本竿の方がわかりやすいと思います。
E 取り込み、再投下
魚が掛ったら、すばやく取り込みます。まだ、群れが下にいるようなら、もう1本の竿の仕掛けも投下します。
F 再探査
魚を取り込んで、群れの反応がなくなったら、再度カヤックを回頭させて、同じ群れを探します。
見つかったら、同じ手順を繰り返します。
この釣りは、微妙な操船が求められる釣りなので、まさにカヤックフィッシング向けの釣りと言えると思います。
今シーズンは、この「1人群狼作戦」を駆使して、ヒメマスを釣り上げたいです。
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