ガーミンソナーから見たヒメマスの行動生態

 ガーミンソナーのPS31PS22で水中を探査していると、ヒメマスの水中での行動生態が良くわかります。

 以下、判明した行動パターンを記載したいと思います。

1 群れを離れてサビキに向かって来る

 群れから少し離れたところにサビキを落とすと、興味を示して向かって来るヒメマスがいます。

 運がいいとそのまま喰らいつきますが、だいたいは、また群れに戻っていきます。

 画像では、前方4~14m、深さ7~13mに大魚群がいますが、群れから離れて手前の方向に向かっている魚がいるのがわかるかと思います。

 喰いつくのは、完全に群れの中心に同期させた時と、サビキが進行方向にあった時が多いです。

2 サビキの周りを確かめるように回る

 一発で喰わなかったヒメマスも、サビキには興味があるようで、確かめるようにサビキの周りを回っていきます。

 こちらは、PS22の下方探査の画面でよくわかります。画像の中央にあるのが、サビキのオモリと上部のサルカンで、脇に映っているのがヒメマスです。

 サビキの周囲を回る様子が手に取るようにわかります。ニセモノのエサと見破ったら、サビキから離れてまた群れに戻って行ってしまいます。

 少し上げたり、落としたりしてみますが、10回に1回くらいは喰いつく感じです。

 →PS22で見たヒメマスの反応(ガン無視2割、見破られ4割、甘噛み1割、喰いつく3割)

3 バラしてしまうと警戒態勢の群れの形になる

 エサを探していると思わる時の群れは、右画像のように横に長くバラけた形となっています。

 遊泳速度も、時速1~1.5km程度とのんびり泳いでいます。

 これが、サビキに喰いついた魚を途中でバラしてしまった場合、どうもバラした魚が群れに戻って警戒警報を発令するようです。

 群れの形が縦長の警戒態勢の形に変化し、下方向に少しスピードを上げて逃げていきます。

 画像はまさに、縦長の警戒態勢に入ったヒメマスの群れです。

 しばらくすると、また元の態勢に戻るので、この態勢になったら、別の群れを探すか、追尾しながらも少し時間を置く必要があります。

4 全速力で下方に逃げる

 これは、群れの真上をエンジン船が通った時の反応です。

 エンジンの音に驚いて、物凄い速さで下方向に逃げていきます。

 このような姿を見てしまうと、エンジンをかけた船で下方のヒメマスを釣り上げるのは至難の技だと思います。

 ヒメマスの群れに近づくには、最低でもエレキモーターが必要だと思います。

5 落としたオモリに驚いて逃げる

 オモリを群れに直接落としてしまうと、真下にいた魚が逃げることが多いです。

 運がいい時はそのまま喰いつきますが、魚に当たる位近距離に落としてしまった時はだいたい逃げます。

 とても警戒心の強くなっている群れは、水中にあるオモリを少し離したところに落としただけで逃げてしまいます。

 取り合えず、少しでも驚かさないようにオモリを黒く塗ってみました。これでオモリの光で驚かすことは、なくなると信じています。

6 群れが半分に割れる

 これもオモリに驚いて逃げることに関係しますが、大魚群の真ん中に落としてしまった場合、群れが真っ二つに割れることがあります。

 これを繰り返してしまうと、大きかった魚群がどんどん小さくなってしまいます。

 今年から群れの端に仕掛けを落として真ん中で同期するようにするので、このようなことは無くなると思いますが、まだ、群れの真ん中にオモリを落としていた時は頻繁にありました。

7 2つの群れが合体する

 前方にいる群れが合体する姿も良く観察できます。

 同じ深さを泳いでいる魚群が合体する場合(画像参照)と、下方を泳いでいた魚群が上方の群れに合体する場合があります。

 どちらかと言うと、警戒態勢に入っていない場合に多いと思います。

 この逆の2つに分離するパターンもあります。

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