釣友のNさんが年末恒例の薪ストーブでのソロキャンプを実行し、とても楽しそうでしたので、改めて薪ストーブでのソロキャンプについて、考えてみたいと思います。
1 必要なテント
薪ストーブを使った冬キャンプは、最近人気のアクティビティで、色々な方法があるようです。
テントの中でも一番ポピュラーなのが、ワンポールテントで、素材や煙突穴が工夫されているものもあります。
そこで、薪ストーブでのキャンプに適したワンポールテントを調べてみました。
素材は、防燃性が高い、コットン、または混綿のポリコットンが安全です。安いポリエステル素材のテントをすすめているサイトもありますが、やはりコットン系の素材が安心です。
また、グランドシートが付いているとオキが落ちて溶けたりして危険ですので、付いていないモデルまたは取り外し可能なモデルが向いています。
ストーブを幕体からできるだけ離したいので、通常の居住スペース+αの広さが必要だと思います。
燃焼で発生した一酸化炭素を煙突効果で素早く搬出するために、天井部が開口していることも必須で、煙突効果を高めるためにテントの高さも出来るだけあった方が良いです。
(1)テンティピのサファイアCP9
釣友のNさんが使用しているスウェーデンのメーカーで、2種類の素材で4種類の大きさ、3つのグレードのワンポールテントを販売しています。
上部真上の換気穴に隣接して煙突用の穴もあり、薪ストーブの煙突を無理なく直立させて使えます。
素材とサイズは、ポリコットン厚手生地のサファイアCP9(8角形、長軸530cm、高さ310cm)が一番適していると思います。ただ、ワンポールテントの中では一番価格が高いかもしれません。
ネットでは、以下のような中間グレードのジルコンとの比較感想もありました。やはり、布の丈夫さが全く違うようです。
※ジルコンCP9を大雨の日に使ったら雨漏りしたので、サファイアCP15に買い替えた。
※サファイアCP7に接続している別売のキャノピーはジルコンの生地で、雨天時の濡れ具合等がサファイアとは全く違った。
(2)ローベンスのチヌークウルサ
デンマークのメーカーで、ティピー型のチヌークウルサ(10角形、長軸455m、高さ300cm)が、素材がポリコットンで、フロアシートも取り外し可能なテントです。
上部には、ベンチレーターの他に煙突穴を備えており、薪ストーブを使ったソロキャンプにも十分対応可能です。
幕体の一か所を開けて入り口とするテントで、メッシュも付いています。開口部にポールを立てて、タープ風に使うことも可能です。
(3)小川キャンパルのピルツ15T/C
日本の老舗のテントメーカーからも、薪ストーブに対応可能なテントが販売されています。
ワンポールテントのピルツ15T/C(8角形、長軸430cm、高さ310cm)は、生地がポリコットンで、上部換気穴が開口可能で、フロアシートの取り外しも可能です。
煙突を取り付ける際は、上部換気口に煙突用の穴があるので、それをそのまま利用できます。
グランドシートがバスタブ型に立ち上がり、入り口にはヒサシが付いているので、通常キャンプでの利用にも便利なテントだと思います。
(4)ノルディスクのアルフェイム19.6
デンマークのメーカーで、ワンポールテントのスタンダード型のアルフェイム、側面が立つベル型アスガルドがあり、素材はコットンです。
フロアシートは取り外し可能で、中で火を焚くことも可能です。
ソロキャンプにお勧めは、アルフェイム19.6で長軸は500cm、高さが350cmと広大な空間が取れます。
ただ、フライシートに煙突穴がないので、取付加工する必要があります。ネットで探すと、布状のものから金属のものまで色々な種類が見つかります。
2 テント内で使う薪ストーブ
最近、野外での使用を前提としたストーブをたくさん見かけるようになりました。
ステンレス製のものが多く、天板での調理が基本ですが、そこに取り外し可能な穴が付いているものもあります。
また、耐熱ガラスを使っているものもありますが、住宅用ストーブと違いオキ火との距離が近く温度が上がりやすいので、あまり付いていないものの方が安全だと思います。
(1)G-Stove Heat View XL
ノルウェー製の野外ストーブで、国内でも大変人気の高いストーブです。
素材はステンレスで、本体重量11.3kg、50cmまでの薪が入り、煙突径は60cmです。
別売りのメッシュプロテクターや専用収納バックがあると便利です。
これ以外に標準サイズのHeat Viewもあり、こちらは、本体重量9.3kg、奥行(最大薪長)39cmとなっています。
→G-Stoveの販売サイト(アルペン)
(2)テンマクデザインのウッドストーブM
色々なアウトドア用品を販売しているテンマクデザインの薪ストーブで、S、M、Lの3サイズがあり、MとLには側面にガラス窓が付いたモデルもあります。
素材はステンレスで、Mで本体重量9kg、36cmまでの薪が入ります。また、煙突径は63mmです。
このストーブには、防炎シート、耐熱ネットを含む煙突各部、収納ケースなど多彩なオプションがあって、とても便利です。
※当初Lサイズを推奨しましたが、テントにやさしい煙突径、オーブンなどの豊富な付属品を考えてMサイズに変更しました。
(3)ホンマ製作所のストーブコンロセット APS-52BG
住居用の本格的な薪ストーブを製作している日本のメーカーで、アウトドア用のストーブも製作しています。
素材は鉄で、本体重量7.9kg、45cmまでの薪が入り、煙突径は106mmです。収納バックも付いているので、運搬も便利です。
上部調理用の穴が2か所にあり、天板は組み合わせ式になっており、色々なサイズの鍋を2つ掛けることが出来ます。
ただ、幕体保護用の耐熱ネットは純正品がないので、別に合うものを準備する必要があります。
もう1サイズ小さなステンレスストーブコンロセットAPS-48DX(本体6.9kg、薪40cm、煙突径100mm)もあり、こちらも十分使えると思います。
3 一酸化炭素検知器
薪ストーブを使ってのキャンプには、もう一つ必須の装備があります。
テント内は上部に換気口があるにしても、密閉に近い空間なので、一酸化炭素中毒が一番怖いです。
そこで、一酸化炭素検知器が必要となり、詳細は別ページにありますが、キャンプ用につかうのであれば写真の検知器が一番おすすめです。
4 まとめ
秋から冬にかけてのキャンプでは、テント内でいかに暖かく過ごせるかがポイントになります。
そこで、薪ストーブを使えば暖房と調理を一緒にこなせ、とても楽しいソロキャンプが出来そうです。
<2022年2月15日追記> 結局、テンティピ9CPとウッドストーブMを購入しました。
敷地で試し張りをし、猪苗代湖畔で雪中キャンプに挑戦しました。最高の組み合わせでした。
コメントを残す