猪苗代湖畔で雪中キャンプ

 家で試し張りをしたティピー型テントを使って、猪苗代湖秋山浜へ雪中キャンプに行ってきました。

 今回は、前日から先行していた釣友のNさんの隣で設営です。Nさんは同じTentipiサファイアの私よりも一回り大きな15CPを張っています。

 30年以上氷上釣りをしているので、雪と氷の世界は得意中の得意な分野で、とても楽しく過ごせました。

 朝方8時前に郡山を出発すると、9時前に現地着で、Nさんの他4張のテントが設営されていました。

 この寒い時期に人出は少ないと思っていましたが、やはり本格的なキャンプブームのようです。

 先ずはスノーシューを履いて、設営場所を踏みしめて行きます。氷上釣りと同じ手順なので全く違和感なく作業を進めることが出来ます。

 踏み固まったら、テント付属のシートを使って8方向にペグを打つ場所を決めます。

 決まったら、氷上でも使っているMSRのブリザードステーク(猛吹雪の杭)を雪に埋めみます。これが本来の使い方で、30cm位埋め込んでしっかり雪を載せて固めると引っ張ってもびくともしません。

 それから、テントの幕本体を広げて、ブリザードステークに緩く留めていきます。

 センターポールを中央部に入れ込み立ち上げると、だいたいの形が出来上がります。今回は雪で沈み込むことが予想されたので、下に板を敷きました。

 留めたロープを少しずつ締めていき、幕体に張りを出していきます。

 だいたいになったところで、今回はこのテント用のグランドシートを張ってみました。8角形のテント裾にリングがあるので、そこに入れて留めるだけです。

 シート端までの距離を測ったら、だいた中央から220cm位でした。更に下からの冷気よけに小川キャンパルのテントマットを敷いて、完成です。

 中央部に板を入れて、ウッドストーブMを立ち上げます。今回地面が斜めっていたのか、少し斜めになり煙突がモスキートネットと接触しそうでしたので、下に薪を敷いて水平を保ちました。Nさんのテントと2つ並ぶと壮観です。

 ここに、テーブル3個と椅子、コットを置いて取り合えず、レイアウトも完了です。

 薪をくべるとテント内の温度は徐々に上昇し、外気温2℃位でだいたい10℃少しになりました。やや寒い気もするので、ガスストーブを2個追加します。

 すると、だいたい14℃近くまで温度は上昇、かなり快適な室内となりました。

 夕食は、ストーブに付属のオーブンでナンを焼いて、カレーをいただきます。あらかじめ具材を切っておいたので、簡単に出来ました。

 天板では、直ぐに沸騰はしないので、ガスバーナーで沸かしてから天板に載せるといい感じで煮込めます。出来上がったところで、まだ49日が経過していないので、テント内に父親の陰膳も作りました。

 この薪ストーブ用のオーブンはとても便利なのですが、うっかり目を離して温度を上げすぎるとメッシュ板が本体と癒着してしまいます。冷えてから叩くと外せますが、しっかり温度管理をする必要があります。

 早めの夕食を済ませて、早速今晩のメインイベント雪上映画館の準備に取り掛かります。

 組みたてパイプで作った簡易スクリーンセットに、60インチのスクリーンを吊るしてテント内に置くと、ちょうどいい感じに収まります。

 プロジェクターは、ミニテーブル上に置こうかと思いましたが、スクリーンが低いので床面に置いてみました。

 準備が整い、早速上映会の開始です。今回映画はキアヌリーブスの「マトリックス」です。60インチの大画面もさることながら、しばらくぶりに見たストーリーも感動ものでした。

 映画も終わり、就寝しようとコットの上にインフレータブルマットを敷き、シュラフに入り込むと、なんだか背中が寒いです。

 良く確かめてみたら、前に穴が開いてテープで補修した個所から空気が漏れており、一番体重がかかる部分がつぶれ気味のようです。ガムテープで補強でして、体重がかかる部分にホッカイロを貼ったらバッチリ暖かくなりました。

 シュラフは登山家愛用の厳冬期用-25℃対応のイスカエアプラス810を使っており、気温0℃付近ではかえって暑い位で夜中にジッパーを少し開けました。

 テント内は広く、コット寝なら2人で余裕、4人位はなんとか寝られると思います。

 朝方、8時頃から片付けを始めますが、荷物が多く、2時間近く掛かってしまいました。オートキャンプなど車が横づけ出来る環境だと便利だと思います。

 このテントは、幕の質に思い切り振ったテントで、半年以上張りっぱなしでも、びくともしないようです。敷地内にウッドデッキを作って、秋から冬にかけては常設テントにして、プライベートグランピングにもチャレンジしてみたいです。

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