スイカの栽培と収穫-甘くする施肥方法-

 5月の連休明けに植えたスイカが、8月初めから収穫できるようになりました。

 スイカの栽培は、昔家庭菜園でやってから20年ぶり位でしたが、なんとかうまく作れ3株で20個以上の大玉スイカが収穫できました。

 スイカ栽培に挑戦してみたい方の参考になればと思い、手順や反省点など記載したいと思います。

1 畑の準備

 今回作った畑は幅が3.2~4m、長さが9mの約32㎡ある長方形に近い台形の区画です。こちらに3株のスイカを植えることにしました。

(1)耕うんと肥料入れ

 先ず、消石灰を1㎡あたり1握り程施肥して、耕うんします。その後2週間おいてから、たい肥、有機配合肥料を適量施肥して再度耕うんします。

 全面に肥料が入ったら、周囲を溝状に掘り、そこにボカシ肥を施します。根が伸びてきて収穫の頃に肥料効果が出るので、追肥をする必要がなくなります。

 今回、上手くいったのは、このボカシ肥を株からかなり離したところに入れたのが一番大きかったと思います。

(2)黒マルチ張り

 雑草の繁殖を防ぐため、全面に黒マルチを張ります。苗の植え付け後、その上にわらコモを張ります。

 スイカは乾燥を好む植物で、黒マルチをかけることによって、梅雨時に余分な水分が入るのを防止する役割もあると思います。

 今回は苗の生着時期を除いて、水やりは全くおこなっていません。逆に急激な水分増加は玉割れの原因にもなるようです。

 また、黒マルチだけだと、夏場に地温が上り過ぎて根を痛めてしまうので、わらコモをその上に掛けました。

2 苗の植え付けなど

(1)苗の植え付け

 大玉品種の接ぎ木苗を連休に農業資材店で購入し、最低気温を勘案して連休翌週の5月14日に3株植えつけました。

 長さが9mの畑ですので、1.5m-株-3m-株-3m-株-1.5mの等間隔に植えつけます。

 まだ、板を渡していないので、両側から梯子を渡して植えつけました。

 また、スイカは10度以下の低温に合うと、生育が極端に悪くなってしまうので、棒と透明ポリ(袋を利用)を使ってあんどん仕立てにしました。

 しかし、翌週気温が30度を超える日があり、逆に苗を痛めてしまい、根元の葉を枯らしてしまいました。暑い日はあんどんを外す必要があります。

(2)わらコモ張り

 植え付け後に、50cm✕30mのわらコモ2セットを畑の長さに合わせて切り、ピンで固定しました。

 これで、夏場の地温上昇が防げます。

(3)渡し板張り

 幅の広い畑になってしまったので、苗までたどり着けず、水やりができません。

 そこで、最初に片側に苗までの3枚の板を渡し、後日反対側に2枚を追加しました。畑の上に置いてしまうとせっかく耕うんした畑をつぶし、根を痛めてしまうので、杭を先端と根元、真ん中に打って固定しました。

(4)子ツルの誘導

 子ツルが伸びるように、葉が10枚位になったところで親ツルを摘芯しました。

 子ツルが伸びだしてそのままにすると、四方八方に広がり畑の外に出てしまいます。そこで、畑の外に出ないように、短く切った割り箸をツルの脇に刺したりして、うまく誘導してやります。

3 病害の発生と防除

 6月に入ると順調にツルが伸びてきたのですが、一番水はけの悪い北側の株で、根元からツル枯れ病が発生してしまいました。

 葉っぱに黒い斑点が入り、下の方から枯れあがる恐ろしい病気で、色々調べたら、発生初期なら「アフェットフロアブル剤」で防除可能との記載を見つけました。

 そこで、すかさず散布し、1週間後にはツル枯れ病に効果のある別な薬剤「シグナムWGD剤」を散布し、その1週間後に再度「アフェットフロアブル剤」を散布したところ、病勢の進行が収まりました。

 念のため、更に1週間後に「ダコニールフロアブル剤」を散布しました。

4 ツルの剪定と摘果

 7月に入って、雨が多く、気温も高くなると、ツルの伸長も進み、畑の外にまで延びだしてしまうようになりました。

 そこで、畑の外にはびこらないように、都合3回ほど、ツルの剪定をしました。

 家庭菜園の本では、子ツルから伸びる孫ツルは、下の方から出るものは剪定が必要との記載がありますが、特に気にせず畑から延びだすツルのみ剪定しました。

 また、今回は人工授粉は行わず、自然着果に任せました。ただ、そうすると明らかな奇形果も発生するので、それは見つけ次第摘果しました。

5 鳥獣害の対策

 せっかく大事に育てたスイカも、鳥や獣に食べられてしまっては元も子もありません。そこで、特に近隣に多く生息しているカラスに絞って、対策を調べてみました。

 すると、Youtubeで良さげな情報を見つけたので、実践してみました。

 カラスは用心深い鳥で、畑に直接降り立つのではなく、近隣に降り立ってから畑に入ってくるそうす。そこで、畑の周囲にカラスの高さ位の30cmの黒テグスを張ると絶対入ってこないとのことでした。

 早速四隅に棒を立てて、丁度あったカレイ釣り用の黒テグスと足りない部分にはPEラインを使って、20cmと40cmの高さに二重に張り巡らせてみました。

 これで、スイカが食害されることは全くありませんでした。 

6 収穫

 人工授粉を行わなかったので、正確な授粉日は不明ですが、実の付き方からすると6月最終週位と考えていました。

 大玉スイカの収穫適期は、授粉後45日以降とのことなので、10日ごろを想定していたのですが、暑さのせいで適期が早まったようで8月3日位から収穫が出来るようになりました。

 実のなっている部分の巻きヒゲが枯れたのを目安に、たたいてみて濁った低い音がするようなら収穫適期なので、適期になった実から収穫しました。

 結局8月3日1玉、4日2玉、6日10玉、7日4玉、9日4玉、10日1玉、11日3玉と合計25玉ものスイカが収穫できました。

 サイズ的には、超大型2割、大型4割、中型3割、小型1割位の割合で、大型以上のものが半数以上を占めました。

 プロの農家は、1株3~4玉位なので、倍以上ならせて味が心配だったのですが、割って食べると、糖度の乗り具合、色味ともに良くとても美味しく仕上がっていました。

7 まとめ

 今年上手くできた要因は、最初に入れ込んだボカシ肥が良く効いたこと、7月に晴天が続いたことだと思っています。

 また、ツル枯れ病が発生し、あわや全滅の危機を迎えたことは、大きな反省点です。来年は、株元には雨除けを掛けて、梅雨時には定期的にダコニールを散布したいと思います。

 植え付け時期の高温は想定外でしたが、暑い日はあんどんを外す必要があると思います。

 今年の反省点を踏まえて、来年も是非作ってみたいと思います。

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