今年、GARMIN魚群探知機システムを新規に導入して、桧原湖の氷上釣りのポイント探しに臨んでみましたが、その感想についてまとめてみたいと思います。写真は、左からPS22、GT10HN、95SV、45CVです。
1 ポイント探しに有用か
こちらは、HONDEXとGARMIN魚探の地図機能の比較で紹介しましたが、30cm単位の等深線が入ったリアル湖底地図を使うことができるので、
極めて有用です。一度使ったら、手放せない機能だと思います。
写真は、北エリアの画像です。一見平坦に湖底が続くように見えますが、微妙に凹凸があるのがわかるかと思います。これが、中央から南側に行くと噴火の影響で更に凹凸が激しい地形になります。わかさぎは底に付く魚なので、湖底地形の確認がとても重要になってきます。
ただ、地図を自分で作成するか、ダウンロードする必要があります。2020年の秋までに、南側を除いてほぼ完成したので、こちらからダウンロード可能です。
また、スノーモービルを所有している方では、ハンドルに簡単に付けられるので、付けることによって、より機動性が増すと思われます。事前に地図にポイント候補の点を登録し、ナビゲート指定しておけば、現場に着いたらそのままポイントに向かうことが出来ます。
最初の候補ポイントに魚が居なかった場合でも、次のポイントにすぐナビゲートし直すことも可能です。
2 遠方のわかさぎが見えるか
こちらは、PANOPTIXシステムのPS22とPS31振動子のフロントビュー機能を使って探査を実施しました。結論から言えば、
「35m位先までの、底から離れた群れか、底からある程度の厚みのある群れであれば、見える」です。
PS22とPS31はLivescopeほどの解像度は持っていないので、特にフロンドビューでは、底に張り付いたごく薄い群れを見つけるのは厳しいと思いました。
実際、PS22を使って見つけたポイントの内2つは、フロントビューで機器を入れた穴から15m前後先の群れを確認できました。曲がったパイプを360度回転させて、画面の反応を見てみてみるのですが、魚群がある場合、底の上にもやもやした小さな反応が出てきます。
2019年2月17日の釣行で、PS22のフロントビューを使ってみたところ、17m付近の底の上に、小さな白い影があるのがわかりました。
2020年1月25日の赤城大沼釣行で、別な振動子PS31を使ってみたところ、中層の群れははっきりわかり、17mの底ではPS22よりも長い35m先付近までの、底にいる小さな群れも確認できました。
PS31は筐体が大きく、日本で標準となっている6インチ(約15cm)穴には入りきらないので、氷上釣りで使うのは厳しいかもしれません。
この反応がある距離と方向を確かめて、その場所に穴を開けて再度確認することになります。
このモードでは、だいたい30~35m位先まで有効ですので、底から離れた群れか、底からある程度の厚みのある群れであれば、発見することが可能だと思います。
3 底のわかさぎが見えるか
結論は「PS22のダウンビューか、氷上用GT10HN振動子を使えば、良く見える」です。
PS22のダウンビューは、フロントビューよりも底の魚が見やすく解像度が高い感じで、わかさぎの群れも、極薄いものでなければ映ります。氷上では、蔵王温泉と赤城大沼の釣行で確認しただけですが、全く反応がない時には、アタリもありませんでした。
写真は赤城大沼の2019年1月13日釣行時のダウンビューの写真ですが、右側にかなり濃い群れがいることがわかると思います。中央の2つの白い点は、仕掛けの上下です。
こちらは、底の深さによりますが、両サイドの魚を十分確認することができます。その幅は、深さ10mで両サイド6m位で、浅くなると幅が狭まり、広くなると幅が広まります。
GT10HNについては、HONDEXのTD07と同等の映り具合であることが、確認できました。底の映りは、PS22よりもはるかに良く分かります。また、指向角が最小7度とTD07の9度よりも狭く、テント直下を見渡すことができます。
15mの深さであれば、振動子下GT10HNで直径約1.8m、TD07で直径約2.4mの範囲の魚が映ります。写真は2月17日釣行の95SVの画面ですが、魚の動きが良くわかる画像だと思います。
3 まとめ
2019年の釣行では、最初PS22+95SVのアイスフィッシングキットを使っていたのですが、終わり2回には、ハンドルに付けた45CV+GT10HNのセットを使ってみました。また、2020年の最初の釣行ではPS31+73cvのアイスフィッシングキットを使ってテストしてみました。
感想としては、「95SV・73CVとPS22・PS31を使ったアイスフィッシングキットまでは必要でなく、45CVとGT10HNのセットで十分魚探しが出来る」です。
確かにPS22やPS31を使えば、より遠方のわかさぎをの群れを探知できますが、そのセッティングに時間がかかってしまう点と、一番知りたい底のわかさぎの群れの状態を良く知るためには、再度角度を変えてダウンビューを使うかGT10HNを使う必要がある点が不便と感じました。
底の解像度なら、専門のGT10HNの方が高いので、より詳しい情報を得ることが出来ます。より多くのポイントを素早く探査するためには、セッティングの時間も重要で、やはり45CVとGT10HNのセットの方が有効だと感じました。
ただ、Livescopeは使ったことがないので、それが前方底の解像度が高く、底付近にいるわかさぎの群れを探知できるのであれば、感想も変わってくると思います。Livescopeは超高価(日本では税込330,000円)で、簡単に手を出せませんが・・・
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