ここのところ、ヒメマスの喰いも悪いし、今週の熱波で疲れたので、沼沢湖釣行は止めて、久しぶりに相馬にモクズガニ釣りに行って来ました。
ヒメマス釣りが、カヤックを組み立て魚探を設置するフル装備の釣りなのに対して、モクズガニ釣りは、竿と玉アミ、針とガン玉、青イソメと簡単な装備で、釣り場も車を降りた直ぐ下と、とても手軽な釣りです。
潮汐の関係から、午後2時に現地到着、いつもの場所は護岸工事のため、立ち入り禁止になっていました。仕方ないので、対岸に車を止めて、その下で開始しました。
エサは青イソメで、直ぐ上にガン玉を打って沈み易くします。これを2.7mの汎用リール竿に付けて、モクズガニの鼻先に落としてやります。
どうも2.7m竿では短く、出来れば4.5m位の長さが欲しいです。根掛かりやカニのしがみつきもあるので、ある程度のバットパワーも必要です。磯竿の2~3号位が最適だと思います。
ポイントは岸辺全体で、目を凝らしながら、モクズガニを探します。とても臆病な生き物ですので、先に見つかってしまうと逃げられます。
音を立てずに、息を殺しながら、護岸を歩いて行くとたまにモクズガニが見える時があります。仕掛けを落としますが、こちらに気付かれ逃モードに入られると、鼻先にエサを落としても絶対喰ってきません。
うまく喰いついた時は、しばらく喰わせてから、ゆっくり引き上げると、ハサミでエサを挟んだ状態で上がって来ますので、すかさず玉アミを差し出し落とし込んでやります。
魚影ならぬカニ影は薄く、4時までの2時間で小2匹、中4匹の6匹でした。
早速持ち帰って、郷土料理「ガニマキ」を作ります。全国にモクズガニを食べる風習があるようで、料理の呼び名は違うものの、潰して濾した汁を煮込むのは共通のようです。
本来は石臼で丁寧に潰すのですが、タレかしてフードプロセッサーを使ったら壊れてしまいました。泣)仕方がないので、キッチン挟みで小さくしてから、すり鉢で潰しました。
これをザルに載せて、少量の水道水で濾して行くと、茶褐色の液体が溜まります。これを火にかけて、味噌と醤油で味を整えます。
すると、まるでとき卵のようなふわふわの蟹の身が浮かんだ濃厚なスープが出来上がります。
著名な「上海ガニ」は、中国モクズガニで、このカニの近縁種です。料理の味がいいのも納得です。
道具も手間も簡単で、美味しい郷土料理が食べられる「モクズガニ釣り」、おすすめの釣りの一つです。
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