北米ミシガン州でのスピアフィッシング

 2023年2月17日から24日の1週間の予定で、北米はミシガン州に氷上釣りに来ています。

 先ずは、一度やってみたかったSpeafishing「スピアフィッシング」に挑戦しました。

 場所はミシガン州セントへレン湖で、前日に泊まっていたベイシティからは高速で1時間ほどの距離です。

 この時期の日の出は7時30分過ぎで、安全を考えて、薄明るくなってきた7時に宿を出発です。

 この日案内してくれたのは、Facebookの友人JasonとJeremyの2人で、前日集合場所のグーグルピンスポットを送ってもらっており、難なく到着できました。

 指定の駐車場には3台の車が入っており、車を入れるとすぐに「見えているよ。正面の赤いテントにいるよ」のメッセージが入ってきました。

 支度をしてテントに向かうと、外まで出て迎えてくれました。

 使っているテントは、エスキモーの5角形のハブタイプの大型のもので、中に入ると半分には穴が開いており、2個の魚のデコイ(オトリ模型)がつるされていました。

 この釣りは、デコイに寄ってきたパイクを槍で突き刺す釣りで、日本にはない釣法です。だいたい深さ1m前後のシャローにテントを設営して穴を開けます。

 入ったとたんに1匹がデコイにアタックして、泳ぎ去って行きました。

 中に入っていろいろ話をしながら、ひたすらパイクが来るのを待ちますが、中々現れず、時間だけが過ぎていきます。

 時々デコイを動かしてみますが、1度だけ氷の外側に様子を見に来たパイクがいただけでした。

 そこで、お昼前に50m程北西に移動することにしてくれました。

 先ず、電動のアイスドリルで外側に8つの穴を開け、それから氷専用のノコギリで氷を切り出していきます。

 氷が切り出されたら、それを氷の下に送り込んでいきます。取り出して割るのかと思ったのですが、この方がはるかに効率的です。

 それから、中の氷をきれいに掻き出して穴の準備は完了です。

 テントを抑えながら、50mそのまま移動しました。風が強かったのですが、何とか移動できました。ドリルタイプのスクリューペグでしっかり固定し、道具を設営し直して釣り再開です。

 しばらく、魚がこない時間が過ぎていきます。時々この釣りの話や日本の釣りの話などをしました。

 そして運命の午後2時、私の足元付近からパイクがデコイにアタックするのが見えました。

 すかさず、槍でパイクに狙いを定めて突きますが、バランスを崩して、穴に落ちそうになってしました。すぐにJasonが私の体を持って、確保してくれて、寒中水泳は免れました。

 底から槍を引き揚げると、うまくパイクに貫通していました。45cm位のパイクでした。

 確保してから、再度パイクを待ちますが、様子を見に来て引っ込んでしまう個体が2匹いました。

 しばらくすると、隅の方から超大型のパイクが現れ、Jasonがすかさず槍を打ち込むと手ごたえがありました。

 すぐに、抜き上げますが、刺さりが浅く槍が取れてしまい、私の足にあたったのもあって、さよならされてしまいました。

 80cmはゆうに超えているモンスタークラスだったので、3人ともしばし茫然、がっかりしてしまいました。

 気を取り直して、またパイクを待つと、Jeremy方面から前回と同じサイズのパイクがデコイに静かに近づいてきました。

 刺していいよの指示があったので、それに狙いを定めて突き刺します。また手ごたえがあり、前回よりも少し大きめのパイクをGETできました。

 それから日暮れまで粘りましたが、槍を打てたのは3匹、姿を現したのはそれも含めて6匹でした。

 Jasonの話だとこの釣りは「ボウリング(退屈)」と「エキサイティング」の連続なんだよとのことで、私はせわしない釣りよりもこのタイプの釣りが好きです。

 テント道具の撤収を手伝って、夕方には車に戻れました。

 Jasonからは、この釣りのグループの帽子とSpeafishingの概要の本をおみやげにもらい、私から二人に日本の魚柄の手拭いとミニ赤べこストラップを渡しました。

 日本では体験できないような楽しい釣りが出来て最高です。北米の親切な釣り友たちには、感謝の言葉しかありません。 

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