タラの芽の天ぷらをいただく

 今年は釣りやキャンプに忙しい休日で、いつも春に食べているタラの芽を採りに行けませんでした。

 そこで、一念奮起、昨日出勤前の朝方に近くのポイントに行ってきました。

 場所は、車で15分位のところにある農道に面した切通しの斜面部です。

 タラは、一度更地になった場所を好み、最初に生えてくる植物で、このような比較的新しく作られた道路の斜面などに良く生えています。
 
 似たような場所が好きな植物に、ウドや野イチゴがあります。

 車から降りて、斜面を眺めると、一番道路沿いのタラの芽は全て採られていますが、上の方にはまだ残っているようでした。

 早速、長靴に履き替えて、斜面を登り、タラの芽を採っていきます。

 少し出遅れて、時期的にも遅かったかなとも思いましたが、丁度良い感じのものもありました。

 上の方の芽が採られても、脇芽が程よい大きさになっているものもありました。

 また、少し大きくなったものでも、根元を除いて採れば、十分に食べることができます。

 これは、30年以上前に会津美里町の旅館で、棘まで付いた大きくなったタラの葉の天ぷらを出され、思いのほか美味しいと思ったのが、気づいたきっかけでした。

 また、それ以上に大きく成長したタラの木の葉も、中央部分に必ず芽の部分があるので、そこを採れば食べることも出来ます。

 採れる量は少ないですが、夏場でもタラの芽の天ぷらを味わうことは可能です。

 30分程、斜面を動きまわり、夕飯のおかずには十分な量を確保することができました。

 家に持ち帰って冷蔵庫に入れてから、出勤です。

 帰ってきて、早速天ぷら作りに取り掛かりました。

 まず、根元の袴の部分を取り去り、芽の中に潜む虫などを取り去っていき、それから溶いたてんぷら粉に入れて混ぜ合わせます。

 私は、天ぷらの衣たっぷりのものよりも、少しだけ付いたタラの芽の青さがわかる位のものが好きなので、衣は少なめに付けます。こうすると、よりタラの芽の香りや味を堪能することが出来ます。

 程よい温度のキャノラー油の中に入れて、揚げていきます。

 ここで、温度が高過ぎると、衣が焦げてしますので、適温でじっくり時間をかけて揚げていきます。

 泡の出が少なくなり、パリッと揚がったら、油をきって皿に盛りつけていきます。

 全て揚げ終わったら、かなりの量になってしまいました。

 天つゆに入れて、いただくと、とても美味しいです。

 これで、ようやく、我が家にも春が来た感じがします。

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