沼沢湖でのヒメマス釣り-場所や釣り方など-

 福島県でヒメマスが釣れるのは、金山町の沼沢湖だけです。以下で、場所や釣り方などをご紹介します。
 2023年からルールが大幅に変更になっています。
 2023年の釣果:4月2日(23匹)、4月15日(19匹)、4月29日(30匹)、5月4日(50匹)、5月13日(26匹)、5月27日(29匹)、6月17日(37匹)

1 沼沢湖の場所と入漁料などについて

 沼沢湖は、福島県の西部、会津地方にあるカルデラ湖です。面積3.1平方キロと小さな湖ですが、一番深いところで100m近くあります。

 只見川沿いに柳津町から只見町に向かう国道252号線の只見川をはさんだ南側の高台にあります。

 会津坂下ICからは約26km、車で約35分位の場所です。

 駐車場は、キャンプ場東側2カ所にあり、無料で利用することができます。

 ヒメマス釣りは、4月1日解禁9月30日までが漁期となります。解禁当初は、岸沿いから狙う釣り人もいますが、6月位からは船釣りがメインになってきます。

 船釣りでは、年券が26,000円、日釣り券が5,000円です。本州の内水面の釣り券では、かなり高額だと思います。

 岸からの釣りは、年券が13,000円、日釣り券が2,000円となっています。

 釣り券は現地では購入できないので、会津坂下ICを出てすぐの国道49号線と252号線の交差点にあるセブンイレブンか、その先の252号線沿いにあるファミリーマートで購入する必要があります。

 匹数制限は1日50匹と他の本州のヒメマス釣り場に比べるとゆるいです。

→ガーミンの魚群探知機で見たヒメマスの行動生態

2 釣り方

 釣り方は、本栖湖・野尻湖などと同じ、コマセサビキ釣りがメインとなります。海でやっている小アジ釣りと全く同じイメージです。

 コマセカゴに真鯛用のコマセを入れて、下にサビキ針を付けます。

 2023年から撒き餌が禁止になり、コマセカゴの釣りは出来なくなりました。サビキ針にサシやイクラを付けたり、光物を付けて魚を寄せる工夫をして釣るしかないと思われます。

 岸からは、コマセサビキの浮き釣りルアー釣りの両方ができます。

 今後は船からルアーメインの釣りになってくると思われます。

 →サビキ釣り仕掛けの詳細についてはこちら

(1)岸辺の釣り

 岸沿いの釣りでは、投げ釣り用の浮きを付けて沖合に投げて、アタリを待ちます。棚は春先は浅く、5~7m位、夏から秋は深く、15m位です。

 道具は、4m前後の遠投できる竿、重めのオモリが付けられる遠投用のウキが必要です。どれ位遠くのポイントまで投げられるのかが、釣果の分かれ目なので、遠投できる竿はとても重要です。ウキ止めゴムを調整して、ヒメマスの棚合わせをします。

 注意:図にはコマセカゴが付いていますが、2023年からコマセが禁止になったので、外して使う必要があります。

 ポイントはキャンプ場南東側にある神社下の遊歩道がメインの場所です。他に、藤ヶ崎付近の道路下もポイントになっています。(令和4年度からこの場所は9月1日から禁漁となりました。

 アタリは、だいたい食い上げのアタリで浮きが横になる感じです。ヒメマスの元気がいいと水面まで跳ねて出てきます。

(2)船釣り

 船釣りでは、キャンプ場の沖合に設置してある区画ブイに係留して釣る方が多いです。(令和4年度からブイへの係留はできなくなりました。また令和5年度は6月からこの区域は禁漁になります。)深さは40~50m前後です。大勢でコマセを撒いた方がききやすいので、うまく群れを止められた時は、たちまち定量(50匹)になったようです。

 注意:ブイへの係留は2022年に、コマセは2023年に禁止されました。

→船釣りのポイントについての考察

 道具は、1.8m位の船竿と小型のベイトリールを使います。これにサビキ仕掛け、重めのオモリ(30号程度)を付けて、アタリを待ちます。竿先のテンションが無くなる食い上げのアタリが多いです。突然竿先がふわっと上がるので、見ていても楽しいです。

 注意:図にはコマセカゴが付いていますが、2023年からコマセが禁止になったので、外して使う必要があります。

 釣り券は高いですが、シーズンを通じて船釣りの方が魚の数が上がります。ただ、貸しボートがないので、持参する必要があります。

(3)私のカヤックフィッシング

 2021年までは、手漕ぎの組み立て式カヤック(ファルトボート:フジタカヌーアルピナ2-430EX)で、ヒメマスの魚群を追って移動しながら釣っていました。

 ただ、体力に自信がなくなったので、2022年からは、足漕ぎ式カヤック(ホビーカヤック:コンパス)を使っています。フジタカヌーに比べると小回りが利かず、釣果はかなり落ちてしまいました。

 →基本的な釣り方についてはこちら

 道具は、釣竿が長さ1.9mの汎用船竿に30号のオモリを使っています。また、群れを探すのに、ガーミンの魚群探知機とソナー各2個を使って釣っています。
 →使っている道具の詳細についてはこちら
 →使っている魚群探知機についての詳細についてはこちら
 →2019シーズン釣行のまとめ23回、495匹
 →2020シーズン釣行のまとめ15回、320匹
 →2021シーズン釣行のまとめ15回、210匹
 →2022シーズン釣行のまとめ7回、51匹

 実際の釣行の様子(2019年6月26日、Youtube「にるばな釣りチャンネル」より)

3 周辺の環境

 また、沼沢湖には湖岸にきれいなキャンプ場もあり、キャンプ場前から手漕ぎの船を出すことも可能です。数日連続して釣りが出来る時には、こちらにテン泊して釣りをするようにしています。
 →沼沢湖キャンプ場

 只見川沿いは、温泉がたくさんある場所としても有名です。国道252号線の沼沢湖入口近くには、早戸温泉つるの湯」があります。塩化物泉で体が良くあたたまり、食事もできます。

 少し足を伸ばすと、玉梨温泉があり、「せせらぎ荘」の炭酸泉(写真)は絶品だと思います。温泉好きな方には、是非おすすめしたい一湯です。
 →玉梨温泉せせらぎ荘
 →早戸温泉つるの湯

4 ヒメマス料理

 釣ったヒメマスは、塩焼き、マス寿司、バター炒めなどいろいろな料理で楽しむことができます。

 →14種類の料理の詳細についてはこちらにまとめています。

 沼沢湖の周囲には目立った観光施設もなく、静寂に包まれた湖です。野鳥の声や風を音を楽しみながら、のんびり釣りが出来る、おすすめの湖です。

6 件のコメント

  • 突然すいません 最近拝見するようになりました
    釣りを最近始めたのですが 凄すぎるので もしよかったら教えていただけないかなと思いました 基本沼沢湖が近いので 沼沢湖でやります よかったらよろしくお願いいたします

    • はじめまして
      沼沢湖の近くにお住まいとのこと、とてもうらやましい限りです。
      ルアー釣りはしないのでアドバイスはできませんが、船釣りですと、キャンプ場沖のブイに係留している船団に混ぜてもらって、みんなでコマセをまいて多くのヒメマスを寄せるのが、釣果を上げる近道だと思います。とても美味しい魚です。是非チャレンジしてみてください。ルアー釣りですと、ブログに頻繁にUPしている方がいるので、そちらでいい情報が聞けるかもしれません。→https://tsune.naturum.ne.jp/

  • 来年投げサビキで挑戦しようとおもっています、そこで教えてもらいたいんですが磯竿3号あたりで考えているのですが投げ竿の方がいいのでしょうか? これからロッド購入するのですが海で遠投サビキなどでも使いたいですオススメの番手を教えて下さい。

    • サクマジュンさん、コメントありがとうございます。

      最近、海の投げ釣りはやってなかったのですが、昔イシモチ釣りの遠投には、磯竿の4~5号5.4mを使っていました。
      投げサビキは、いかに遠くに飛ばすかがポイントなので、そのくらいが良いような気がします。

  • 初めまして。
    今シーズンから沼沢湖デビューを考えていて、12fのボートを牽引して行こうと思うのですが、スロープは誰でも使えるのでしょうか?
    ご存じであれば教えて頂けると助かります。

    • 釣り丸さん、コメントありがとうございます。

      私の出艇場所(湖西側)のスロープは、特に問題なく船の出し入れをしているようです。
      ただ、休日は駐車する車等で込み合うので、幅の広い船の出し入れは大変かもしれません。
      また、湖の減水加減によってはアプローチ不可の場合もあり得ます。

      東側の沼沢漁業協同組合側については、多くの船が係留されているようですが、あちら方面には行きませんの詳しい情報は不明です。
      漁協前の船の出し入れについては、漁協に直接問い合わせてみるといいかと思います。

      今シーズンは禁漁の話もあった位魚の量が少ないようで、苦戦を予想しています。

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